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シアター再生にとどまらない多機能と顔の良さ、リビングだけでなくオフィスでも活躍

ASCII編集部がマランツ「CINEMA 70s」を導入した理由

2023年06月09日 08時00分更新

文● ASCII

提供: マランツ

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見せたくなる外観とコンパクトな筐体に収めた多機能

 それでは、CINEMA 70sのポイントについて紹介していきましょう。

 第1のポイントはデザインの良さです。asciiLab_studio;は、紹介したようにリビングのような自然な雰囲気で家具や調度類を選んでいるのでその雰囲気をなるべく損ないたくないと考えました。一般的なAVアンプは大型で存在感を主張するデザインのものが多いですが、CINEMA 70sは品の良さと、さりげなさが両立した絶妙なデザインで、スタジオの雰囲気を損なわないと考えました。

 シンプルでありながら、質感に妥協のない外観は、円形にくりぬかれたフロントディスプレーを中央に、その両側にセレクターとボリュームのつまみを左右対称に配置しています。レイアウトはシンプルでありながら使いやすく、さらにフロントパネルは外側に向けて少し弧を描いており、品のいい柄もあしらわれています。ネジ類などの部品もよく吟味されており、各部品の合わせなども気を抜かずデザインされているため、サイドから見ても美しいです。ホームシアターの機器は存在を感じさせないこともポイントですが、本機に限っては、目立たないように隠すのではなく、敢えてリビングの中心に置き、積極的に見せたいと感じさせるデザインと言ってもいいかもしれません。

 こうした機器がリビングに1台あると、その空間の上質さが少し増したような感覚を得ることができます。asciiLab_studio;におけるたたずまいも、まさにそういう感覚を呼び起こすものでした。

 第2のポイントはプリアウト出力を持つ点です。内蔵するアンプ数は7ch。Dolby AtmosやDTS:Xにも対応しており、サブウーファーを追加した7.1chの構成や、トップスピーカーやイネーブルスピーカーを入れた5.1.2chの構成などが選ぶことができます。さらに注目したいのが、このクラスの製品でありながら、7.2chのプリアウト出力を備えている点です。搭載できる端子の数が限られている薄型の製品、あるいは実売10万円台半ば程度のエントリーから中級クラスの製品で、プリアウト出力をフル装備している機種は少ないと思います。さらにCINEMA 70sの場合、扱っているチャンネルの音声信号をスピーカー端子に出力するか、プリアウト出力にするか、あるいは両方に出力するかを細かく制御することも可能となっています。ここは競合と比べても優位に感じる面でした。

プリアウト出力

 実はこのプリアウト出力の装備は、機種選択の際のポイントになりました。というのも、asciiLab_studio;は、スタジオという特性上、撮影するシーンに応じてレイアウトを適時変える必要があり、基本は据え置きで活用するにしても、必要に応じてAVアンプごと動かして使うことが予想できたからです。本機には質の高いアンプが内蔵されていますが、プリアンプ出力があれば、LINE入力を持つパワードスピーカーやPA機器などとの接続も可能となります。利用シーンの柔軟性というか対応力が上がると感じましたし、薄型の筐体ということで持ち上げて動かすのも比較的容易という点はメリットに感じました。

 第3のポイントは豊富な入出力端子です。HDMI端子やネットワークはもちろん、FM/AMチューナーやレコード再生用のPHONOイコライザー(MM対応)まで備えた多機能性です。イベントなどで使用する際は、パソコンなどとHDMI端子で接続して、プレゼンテーションを表示するというのが基本になると思いますが、豊富なHDMI端子を持っていれば、ゲーム機をつないでゲーム画面や映像コンテンツを再生したり、ChromecastやApple TVといった機器の接続、あるいはBlu-ray Discプレーヤーの接続などが可能となります。

 CINEMA 70s導入の主眼はイベントでの活用だと書きましたが、こうした機能をうまく活用すれば社内でゲーム大会を開催して盛り上がったり、あるいはフロアでスチール撮影などをする際にラジオや音楽をちょっとかけてリラックスしたりといろいろな応用が可能です。機能が豊富であれば、将来にわたってさまざまな用途に対応できると考えました。

 最後が高音質&高画質です。これについては、敢えて書く必要がないかもしれないなと思う部分ではありますが、マランツの手掛けた製品と言うことで、オーディオコンポーネントとしてみても一級品のクオリティを備えています。実際に聴いてみると、Hi-Fiコンポーネントと言っても過言ではない繊細さを兼ね備えた音となっています。編集部では、スピーカーやヘッドホンをレビューする企画もよく手掛けますが、自社内にあって手軽に使えるリファレンス機器として本機を活用したいとも考えました。また、スピーカーを設置してプロジェクターで投影すれば、大画面&大迫力の音響が楽しめるため、社内での上映会や映像コンテンツのレビューといった用途でも活躍しそうです。

 また、音の良さはもちろんですが、映像についても8Kのアップコンバート出力に対応するなど、高品質になっているため、シネマ用のプロジェクターの導入など、将来的なアップグレードも楽しみです。CINEMA 70sをその中核的な存在として活用していきたいと考えています。

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