Ascendant StudiosとEA Originalによる新作ファーストパソンシューティング

EAがおくる新作魔法FPS『アヴェウムの騎士団』の魅力とは?

2023年04月14日 01時10分更新

文● ASCII

――マジックの種類やアビリティは、銃とグレネードを変えるように変更できるのでしょうか?

Bret氏:ゲーム内ではたくさんのバラエティがあります。赤、青、緑の魔法だけでもたくさんの種類があるんですね。手に装着するセジュールの力を使って、魔法の力をそこにフォーカスして発射するわけです。

 例えば青のセジュールを使っていたとしても、当然ここでは独特な攻撃ができるわけですが、セジュールを改造することで攻撃のパターンを変えられます。青のセジュールは、ジャベリン(槍)の力を使えるのですが、カスタマイズすれば射撃レートは落ちるものの、より強い威力のある攻撃をできるようになります。

 しかも魔法ですから、通常の銃に加えるのと違って、本当にいろいろなバラエティに富んだ改造をすることができます。

 これ以外にゲームに特徴的なのがタレントシステムです。ユーザーのプレイスタイルによってカスタマイズできます。例えば動きの早いプレイヤーなら短距離に強いキャラにできますし、その逆にもできます。

 また自分の好きな魔法を見つければ、それを最強にしてそれにすべてを懸ける戦い方もできます。非常にバラエティに富んでいるので、本作は繰り返しプレイするのにも適していると思いますね。

――アートチームへの質問です。「アヴェウム」を作るうえで、どこから着想を得たのでしょうか?

Julia氏:本作は、環境主義のアイデアを採り入れているんですね。ですので大きなインスピレーションは、地球から来ています。ゲームはファンタジー世界なのですが、地球っぽい場所だと感じてほしいですね。

 私はカリフォルニアに住んでいるのですが、基本的な植物や花を調査したんですね。そんな中だけでも、絶滅の危機に立たされているものがあるんです。ゲームをプレイしながら、自然環境のことを考えてもられるように開発していきました。

DAVE氏:プレイヤーが普段見ることのできない自然を見ることで、いろいろな発見があればいいなと思っています。テーマも、私たちの世界とフィットしていると思いますし。

 私がこのプロジェクトに参加したとき、Bretさんが60ページぐらいのデザイン文書を見せてくれたんですね。これには本作のコンセプトビジュアル図がたくさん含まれていて。それを見て、私自身が得たインスピレーションを加えてアートを構築していきました。

 私が子どもの頃に観てきたコミックやアニメ、映画の要素を十分に採り入れることができたので、嬉しいプロジェクトでした。

――ゲームで1つ誇りに思っていることやユーザーのみなさんに見てもらいたいポイントなどを教えてください。

KEVIN氏:きらびやかな画面であったり、ストーリーの中でのキャラクターたちの関係性。また気持ちがいい、爽快感を得られるシステムですね。

 ストーリーライティングも素晴らしく、類まれなキャラクターのキャスティング、アニメーション、シネマティック、音声、それらすべてが重層的な物語をプレイヤーに伝えることができるはずです。

 私もゲームをプレイして楽しんでいるので、、ユーザーのみなさんが遊んでいただけるのを楽しみにしています。

Julia氏:今、話された要素に加えて、NPCたちとの会話に注目してほしいですね。それぞれが独特な背景やセリフ、どのように話すのか、話し方の癖やそれぞれの人生、そういった細かなところまで感じることができると思います。ウィットに富んだやり取りも楽しいですよ。

 私もプレイをして、さまざまなキャラクターに触れあえるのを楽しんでいます。どういった背景で、どういった人間模様になっているのか? こういったところを自分自身で発見するのが何よりも楽しいと思います。

Brat氏:私として期待してほしい部分は、この世界の中を楽しんでいただきたいというところですね。私たちとしてもできるだけ努力をして世界の一貫性を持たせ、戦闘やストーリーも反映させて世界観を構築していきました。

 私自身もシングルプレイのキャンペーンの中で、ゲームデザインとナラティブ、それをスムーズにプレイヤーの興味を惹けるように組みあわせることに気を使いました。

 人が住んでいるような世界観を感じさせること、説得力がありその中でもファンタジー要素も落とさないようにバランスよくできたと思います。

 プレイヤーのみなさんもまったく新しい場所でも、まっさらな体験をできると思いますので、私たちが作った世界の探索を何よりも楽しんでいただきたいです。

DAVE氏:私の目線から言わせていただければ、何よりもアート、そして美術、エフェクトから環境、アニメーション、キャラクター、キャラクターモデル、それがすべてが非常に良いものになったと思います。

 また、あえて言うのであれば、「アヴェウム」の中心をなすのが世界観、そして世界観の構築です。多くのゲームの中では、シネマティックスが声であったり音声であったりで注意が削がれてしまうことがありますが、私たちの作品ではそういうことはないでしょうね。

 それに加えてクリエイティブ面においてもブラントさん、ブライアンさん、EAからも力を貸していただき、チームとして私たちが理想としていたものを、ストーリー、世界観といった面からとくに制限などはなく実現できたのではないかと思います。

 また、Unrealでの初めての作品というところも何よりも楽しかったですね。Unrealを使って実現できたビジュアル、それらすべての材料を使って、私たちチーム全体が一丸となって情熱を注ぎこんでできた作品だから、なによりも素晴らしいものになっていると思います。

 

 なお、日本時間2023年4月15日にはAscendant Studiosの長編動画も公開予定。こちらも楽しみにしてほしい。

【ゲーム情報】

タイトル:アヴェウムの騎士団
ジャンル:ファーストパーソン魔法シューター
販売:エレクトロニック・アーツ
プラットフォーム:PlayStation 5/Xbox Series X|S/PC(EA App/Steam/Epic Games Store)
発売日:2023年7月20日予定
価格:
 PS5/XSX|S通常版:1万700円
 PS5/XSX|S版デラックスエディション:1万700円
 PC通常版:9700円
 PC版デラックスエディション:9700円
CERO:審査予定

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