このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

IT資産管理から始まった国産ソフトメーカーの軌跡と戦略

宮崎社長が語る あのときのエムオーテックス、次のエムオーテックス

2023年04月11日 09時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII 写真●曽根田元

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

事故が起こったからツールを入れようという経営者はまだ多い

大谷:先日は御社のユーザーを集めた座談会もやらせてもらったのですが(関連記事:現役情シスのLANSCOPEユーザーが語るエンドポイントマネージャー クラウド版)、改めてクラウドへの取り組みについても教えてください。

宮崎:現在、LANSCOPE エンドポイントマネージャーのオンプレミス版(旧LanScope Cat)からクラウド版(旧LanScope An)へのマイグレーションを急ピッチで進めています。ビジネスとしても、この数年でクラウド型、サブスクリプションに進み、社内のシステム面でもこうした販売方法に対応してきました。オンプレ版はまだ長らく提供していきますが、いずれクラウド版の売上がオンプレ版を上回るときが来ると考えています。

大谷:ユーザーにとってLANSCOPE エンドポイントマネージャーのクラウド化はどういうインパクトがあるんですか?

オンプレ版はどうしてもサーバーの運用や耐用年数切れ、乗り換えの手間といった課題があります。LANSCOPE エンドポイントマネージャーはIT資産やセキュリティの管理など、本来は手間のかかる作業を手間をかけずにできるから価値があるのに、サーバーの運用に手間がかかっていては意味がありません。クラウド版にすることで、お客さまはIT資産やセキュリティの課題など、見たいものをすぐに見ることができます。

あと、オンプレ版はLAN内での利用が前提なので、クライアントをテレワーク環境で使おうとすると、VPNを張って、LAN内にリモートログインしないといけない。でも、クラウド版はインターネット経由でもログを取得できるので、テレワーク環境でも問題ない。なにより、最新バージョンをお客さまにいつでも使っていただけるのは、最大のメリットだと思います。

大谷:クラウド化を進めることで、御社のビジネスへの変化はありましたか?

宮崎:クラウド版があることで、提供形態も変わってきています。パートナーであるサービスプロバイダーのサービスとしてLANSCOPE エンドポイントマネージャーを提供する形態も出てきましたし、MSSPとの連携は今後増えていくと思います。ただ、IT資産やログ管理って、カテゴリとしてはまだメジャーではないので、より自動化を進めたり、お客さまの手間を省く機能を強化することで、付加価値をつけていく必要があると思います。

大谷:ITの多くはどんどんコモディティ化しているのですが、セキュリティの分野って今もアクティブです。新たな脅威と新たなテクノロジーがいたちごっこを繰り返しています。こうした状況はなかなか変わらないのでしょうか?

宮崎:私が日本IBMに入社した2000年頃って、まだセキュリティの重要性なんて全然認知されていませんでした。あれから四半世紀近く経ち、技術は進化し、セキュリティ対策の認知も拡がってきましたが、まだまだ「セキュリティなくして、ビジネスなし」にはなっていません。「事故が起こったからツール入れよう、入れるなら安いものでいいや」という感覚の人が多いと思います。

私としては会社のPCにCylanceやDeep Instinctが入っているので、とても安心感を覚えているのですが、多くの経営者はこの感覚になっていません。セキュリティ対策の重要性と安心感を経営者の方々にもっと啓蒙していくのは、われわれの仕事だと思います。

■関連サイト

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    IT技術者の4割が「5年後のスキル陳腐化」に危機感/働くシニアは多いが「長く働きやすい」環境ではない日本/トークンコストの成果証明は難しい、ほか

  2. 2位

    データセンター

    AIデータセンターの「電力・冷却課題」打破へ シュナイダーが営業・設計・現場を直結する新組織立ち上げ

  3. 3位

    TECH

    二酸化炭素を資源に変える新触媒、新しい合金を電気で合成

  4. 4位

    デジタル

    ヤマハ、RTX1300の「ひかり電話アダプターモード」を解説する無料ウェビナーを10月15日に開催

  5. 5位

    サーバー・ストレージ

    「身代金を払えば復元できる」は過去の幻想――約束を守らない攻撃者と変容するランサムエコシステム

  6. 6位

    ソフトウェア・仮想化

    Microsoft IQとは? AIエージェントが必要とする理由は? マイクロソフトの担当幹部が解説

  7. 7位

    クラウド

    NTTドコビジが「GPUaaS」提供へ 1分単位で利用でき、ハイブリッド構成も可能

  8. 8位

    sponsored

    乱立する文書管理をBoxに統合へ、オークネットは基盤整備で「AIをビジネスの武器にする」

  9. 9位

    sponsored

    ルールは作ったが… 現場の「勝手にAI利用」が止まらない! どうやったら防げた?

  10. 10位

    IoT

    フィジカルAI時代を見据え、NTTドコビジがNaaS基盤を強化 数万台のIoTデバイスをセキュアに管理

集計期間:
2026年09月23日~2026年09月29日
  • 角川アスキー総合研究所