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MacやiPadを使いこなす高校生たちが最先端のICT教育から得たものとは?

2023年03月30日 09時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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Macによる作曲の経験もない関屋さんが、オンラインの情報を自分で集めながらGarageBandアプリケーションを使いこなしてオリジナルの楽曲を作りました

ゼロから始めたMacによる動画・音楽制作
卒業後も探究したい

 2021年に東京成徳の文化祭はオンライン開催となりましたが、生徒会のメンバーを中心にiPadやMacを巧みに使いこなしてきた生徒たちの団結力は、動画配信やオリジナルの音楽制作を盛り込んだクリエイティブなオンライン文化祭の実現を引き寄せました。

 関屋さんは、生徒会長だった大橋さんからの依頼を受けて文化祭のためのオリジナル楽曲をMacで作曲しました。「それまでMacで作曲はやったこともなかった」ということで、TwitterやYouTubeの動画、その他様々なブログを参照しながらアップルの音楽制作ソフト「GarageBand」の使い方や作曲理論を学んだそうです。

 MIDIキーボードのような作曲のために必要な周辺機器も持っていなかったことから、GarageBandが搭載するピアノロール・エディタや、パソコンのキーボードをピアノの鍵盤の代わりにできるミュージックタイピングの機能を駆使して作り上げたという楽曲を聞かせてもらいました。筆者はその雄大なスケール感に圧倒されました。

 関屋さんの自宅には、元は家族が弾いていたというアコースティックギターがあります。「ギターの腕前を上げて、いつか生音の音楽も作ってみたいです。そして音楽とは関係ないんですが、私は動物が大好きなので、動物の行動や心理に近づける学問にも興味があります」という関屋さん。持ち前の探究心でどんな未来を切り拓くのか楽しみです。

 井戸根さんは高校1年生の時にプログラミングのゼミを受講したことがきっかけになり、Macによるクリエーションに興味関心を広げてきました。MacとAdobeのツールを使った動画制作も手慣れてきたころ、手持ちのカメラによるアングルの限界を超えたいという思いから「ドローンによる空撮」に挑戦。2021年の夏休みにドローンの操縦ライセンスを取得して、その年の秋に学校で購入したドローンを文化祭や体育祭の空撮記録に役立てました。

ドローンの操縦ライセンスを取得して、空撮による動画のテクニックを身につけたという井戸根さん

 2022年の冬休みには「自分が個人的にやりたかったこと」として、Autodeskの3Dモデリングツール「Maya」をマスターして、当時観た映画の中に出てきた機械式暗号機「エニグマ」の立体グラフィックスを夜通し描いたそうです。「成徳に入学して、MacBookなど使いながらやりたいことに打ち込めたおかげで、6年間とても“濃い人生”を送ることができた」という井戸根さん。その充実感に満ちた笑顔がとても印象的でした。今年の6月からはオーストラリアへの留学も決まっているそうです。いつか日本を代表するクリエイターとして大きく羽ばたいてほしいです。

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