このページの本文へ

マイクロソフト、会話型AI「Copilot」をローコード開発ツール「Power Apps」に統合

2023年03月17日 17時30分更新

文● 田口和裕

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 3月16日に「Microsoft 365 Copilot」を発表したマイクロソフトは同日、ローコード開発ツール「Power Apps」に会話型AI「Copilot」を統合した「Copilot in Power Apps」を発表した。

 現在は米国内のサブスクライバーに対して英語のみで公開されているが、ステータスはプレビューの段階であり、正確性や関連性は保証されていない。

作りたいアプリのアイディアを書くだけ

 ローコード(Low-Code)開発とは、可能なかぎりソースコードを書かずにアプリケーションを開発する手法。

 Power Appsはローコード開発をコンセプトにした業務アプリケーションプラットフォーム「Microsoft Power Platform」に含まれるアプリケーションだ。

 Power Appsは2021年からOpenAIのGPTをベースにしたAI機能を導入している。

 今回統合された「Copilot in Power Apps」を使えば、以下のように自然言語で作りたいアプリについて説明(プロンプトを記述)するだけで、簡単にアプリの作成を始めることができる。

「従業員が時間と経費のレポートを提出できるアプリケーションを作成する」

「顧客の請求書を作成し、承認する手動プロセスを自動化するアプリケーションを構築する」

「新入社員の情報を取得し、トレーニングコンテンツや学習モジュールを共有するための、従業員向け新人研修アプリケーションを作成する」

 

質問に答えてアプリを調整

 雛形が作成されたら、「データテーブルに列を追加する必要がありますか?」といった質問や選択肢に答える形でアプリケーションに必要な調整を行なっていく。

 次になにをすればいいかわからなくなっても、Copilotはアプリケーションを改善するための積極的な提案をしてくれる。

作成したアプリからも利用できる

 Copilotはアプリ開発者を支援するだけではなく、完成したアプリを利用しているユーザーに対しても以下のように自然言語で質問するだけで、アプリ内のデータに関する分析を提供する機能を追加することができる。

「検査が失敗する最も一般的な理由は何ですか?」

「その種の問題で最もアクティブな検査員は誰ですか?」

「最も頻繁に検査される機器はどれですか?」

 

 さらに、Power Platformファミリーのチャットボット作成アプリ「Power Virtual Agents」と統合し、Power Appsで作成したアプリにAIチャットボットを追加することも可能になっている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン