3月16日に「Microsoft 365 Copilot」を発表したマイクロソフトは同日、ローコード開発ツール「Power Apps」に会話型AI「Copilot」を統合した「Copilot in Power Apps」を発表した。
現在は米国内のサブスクライバーに対して英語のみで公開されているが、ステータスはプレビューの段階であり、正確性や関連性は保証されていない。
Announcing a next-generation AI copilot in Power Apps that will transform how you build low-code applications. Learn more: https://t.co/c8zVkOH6XJpic.twitter.com/AqrcOkIVyW
— Microsoft Power Platform (@MSPowerPlat) March 16, 2023
作りたいアプリのアイディアを書くだけ
ローコード(Low-Code)開発とは、可能なかぎりソースコードを書かずにアプリケーションを開発する手法。
Power Appsはローコード開発をコンセプトにした業務アプリケーションプラットフォーム「Microsoft Power Platform」に含まれるアプリケーションだ。
Power Appsは2021年からOpenAIのGPTをベースにしたAI機能を導入している。
今回統合された「Copilot in Power Apps」を使えば、以下のように自然言語で作りたいアプリについて説明(プロンプトを記述)するだけで、簡単にアプリの作成を始めることができる。
「従業員が時間と経費のレポートを提出できるアプリケーションを作成する」
「顧客の請求書を作成し、承認する手動プロセスを自動化するアプリケーションを構築する」
「新入社員の情報を取得し、トレーニングコンテンツや学習モジュールを共有するための、従業員向け新人研修アプリケーションを作成する」
雛形が作成されたら、「データテーブルに列を追加する必要がありますか?」といった質問や選択肢に答える形でアプリケーションに必要な調整を行なっていく。
次になにをすればいいかわからなくなっても、Copilotはアプリケーションを改善するための積極的な提案をしてくれる。
作成したアプリからも利用できる
Copilotはアプリ開発者を支援するだけではなく、完成したアプリを利用しているユーザーに対しても以下のように自然言語で質問するだけで、アプリ内のデータに関する分析を提供する機能を追加することができる。
「検査が失敗する最も一般的な理由は何ですか?」
「その種の問題で最もアクティブな検査員は誰ですか?」
「最も頻繁に検査される機器はどれですか?」
さらに、Power Platformファミリーのチャットボット作成アプリ「Power Virtual Agents」と統合し、Power Appsで作成したアプリにAIチャットボットを追加することも可能になっている。