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アクシスなど、過疎化が進む地方の中山間地域でドローン・IT ・配送を融合したスキームで実施される実証実験を実施

2023年03月14日 16時30分更新

文● ASCII

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 アクシスは3月14日、同社が手掛ける超地域密着型生活プラットフォーム「Bird」にて、「過疎地域等における無人航空機を活用した物流実用化事業」に参画すると発表した。

 実証実験は、八頭町とシーセブンハヤブサおよび鳥取銀行が推進する「八頭未来の田舎(まち)プロジェクト」の実証実験第2弾で、セイノーHDグループで宅配サービスを通じて買い物弱者の解決を目指すココネット、物流特化型ドローンの社会実装に取り組むNEXT DELIVERYと共同で実施される。

 鳥取県南東部の中山間地域に位置する八頭町は、2005年に3町が合併し誕生。合併当時は2万人程の人口が、現在はおよそ1.6万人(高齢化率36%) になり、人口減少に伴うさまざま課題を抱えている。2017年には持続可能な未来の田舎づくりの拠点とするべく、閉校になった小学校の建物を活用したコミュニティー複合施設「隼Lab.」を開業するなど先進的な取組を進めている。

 今回の実証実験は、中山間地域のラストワンマイルへの輸送手段に、セイノーHDとNEXT DELIVERYが開発・推進する陸上輸送とドローン配送を連結する新スマート物流「SkyHub」のシステムを導入するだけでなく、超地域密着型の生活プラットフォームの「Bird」と連携。地元スーパーや飲食店と連携すると同時に、地域に根差した物流・デリバリー機能を活かすという。SkyHubが実施してきた実証実験のなかでも、実施エリアの店舗とシステム連携している地域企業と、陸送及びSkyHubのネット注文アプリの部分で連携・共同配送するのは初の試みとしている。

ココネット、NEXT DELIVERY提供

 アクシスは、地域の小売店や飲食店と共に生活用品・食品・処方薬等を同一の物流網で、自社雇用の配送員が配送する地域密着型のプラットフォーム 「Bird(バード)」を2021年に開始。ITとリアルを融合したサービスによる地元企業との連携を通じて、地域経済の循環に取り組んでいる。今回の実証実験では、アクシスのBirdのノウハウをセイノーHDグループのココネットと共有することで、ITと配送を活かした中山間地域のスマート物流の実証実験を支援する。

過疎地域等における無人航空機を活用した物流実用化事業
 超地域密着型生活プラットフォームBirdにより配送とネット注文を担う実証実験
日程
 リハーサル:3月19日
 本番:3月20日10時~15時30分
 ※天候不順の場合は予備日(3月21日)に実施
配送拠点:隼Lab.(鳥取県八頭郡八頭町見槻中154-2)
内容
・局地災害を想定した支援物資の輸送
・フードデリバリーと共同配送 (物流問題・混載)
・買い物代行 (買い物難民問題)
・拠点間相互輸送 (地域間交流)

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