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PhotoshopやPremiere Proでの動作をチェック

1kg以下で外でも写真・動画編集できる14型ノートPC

2022年12月26日 11時00分更新

文● 周防克弥 編集●八尋/ASCII

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動画編集は用途によるが簡単な編集はしっかりできる

 最後は、Premiere Proで4K動画の書き出しと処理の確認を行なった。まずは、4K動画の書き出し。約30秒前後のカットを繋げて約10分の動画を作成し、4K/MP4形式で書き出してみた。Premiere Proでは動画書き出し時の設定で、レンダラーをGPUを利用したOpenCL処理と、CPUでのソフトウェア処理を選べるが、OpenCL処理は約9分5秒、ソフトウェア処理は約6分という結果になった。

 OpenCL処理は、本来ディスクリートGPU前提の機能なので、内蔵グラフィックスの本機ではかなり荷が重い。しかし、ソフトウェア処理ではかなり高速に書き出しが行なえる。第11世代の「Core i7-1165G7」でも同様だったが、低消費型CPUとはいえかなり高いパフォーマンスを持っているといえる。

PremiereProの設定でレンダラーを選ぶことができる

こちらは書き出し開始直後

こちらは書き出し開始後しばらく後。書き出し開始直後は、CPU負荷は低くGPUの負荷が高いが、次第にGPU負荷は下がりCPUの負荷が高くなっていた

カット間にトランジションを入れてプレビュー再生してみた。CPUの負荷は低く、GPUに若干の負荷が掛かる程度だが、プレビュー・音声ともに駒落ちがあり、スムースな再生とは言い難かった

 Photoshop及びPhotoshopLightroomでの静止画処理では、プレビュー表示に若干の時間がかったので、快適な操作感とまではいかないが、実用性は十分にあると思えた。

 またPremiere Proでの動画編集処理は、再生プレビューでプレビューの音声も含めて駒落ちが見られるので、フレーム単位での細かい調整はちょっと難しい場合があり、複雑な処理まで含めてフィニッシュまで行なうのは厳しい場合がある。しかし、エフェクトをあまり使わずに、切り貼りといった単純な処理ですむような編集なら、十分な性能といえるだろう。

 使い方次第では十分な性能といえ、携帯性やコストパフォーマンスを考慮すると、かなりお得な感じのするパソコンだ。

試用機の主なスペック
CPU Core i5-1235U(最大4.4GHz)、10コア/12スレッド
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス
メモリー 16GB(8GB×2)
ストレージ 500GB SSD(M.2接続/NVMe対応)
ディスプレー 14型(1920×1080ドット)、ノングレア
通信規格 無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
内蔵ドライブ
インターフェース USB 3.1、USB 3.0、Thunderbolt 4、HDMI、ヘッドフォン出力/マイク入力、microSDカードリーダー
サイズ/重量 およそ幅322×奥行218×高さ19.6mm/約0.93kg
OS Windows 11 Home(64bit)

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