仕事で使えるビジネス版LINEである「LINE WORKS」(ワークスモバイルジャパン)の連載では、アカウント作成の基本からビジネスシーンでの活用術、便利なTipsなどを紹介していく予定。第95回は、非営利団体向けに提供されているLINE WORKSの特別プランについて解説する。
非営利団体向け特別プランなら最大1000人、ストレージが50GB使える
LINE WORKSは非営利団体向けの特別プランを提供している。もともとLINE WORKSは100人までであれば無料で利用できるプランを用意しているが、非営利団体は形態によって関係者がとても多くなることがある。
例えば、災害時のボランティア派遣のNPOであれば、運営メンバーは10人程度でも、参加してくれるボランティアは数百人が登録してくることがあるのだ。そこで、非営利団体向けの特別プランでは、最大1000人まで無料で利用できるようになっている。また、ストレージも、フリープランは5GBだが、50GBに増量されている。
対象となる条件は、団体の活動目的が明確かつ特定の法人の傘下または管理下にない非営利団体で、LINE WORKSの管理者を選出でき、利用規約に同意できること。公益法人や社会福祉法人、宗教団体、学校法人、医療法人、労働組合、協同組合などは適用対象外で、非営利要件を満たしていない一般社団法人や一般財団法人も適用対象外となる。
ホームページでは、対象となる「任意団体」のイメージとしては、小中高のPTA組織、学生団体やサークル(学校法人による契約を除く)、ボランティア団体、ロータリークラブ、社会人サークル(単独の1社のみの構成メンバーではない)、マンションの管理組合、地域自治会、異業種交流会、スポーツ少年団、部活動、医師会などが紹介されている。
非営利活動法人ではそこまでIT予算を確保できないことが多いが、密なコミュニケーションは活動の礎だ。LINE WORKSであれば、誰でも簡単に使えるので、導入のハードルも高くない。無料であれば、誰かに反対される可能性も小さいだろう。
1つ、注意しておきたいのが、非営利団体プランを適用するためには、指定のURLから申し込みをして専用ページからLINE WORKSを新規開設し、非営利団体プランに切り替える必要がある。つまり、すでに利用中のLINE WORKSアカウントを非営利団体プランに切り替えることはできないのだ。
開設申請は専用のウェブページから
今回、筆者が参加しているNPO法人で実際にコミュニケーションツールとして申し込んでみた。現在は10数人での稼働なので、フリープランでも事足りるのだが、良い機会なのでチャレンジしてみることに。
まずは「非営利団体向け特別プラン」のページから「キャンペーン専用新規開設ページ」のリンクを開き、非営利団体の新規アカウントを開設しよう。
アカウントを開設したら、管理者画面を開いて、共有ストレージの容量を確認しよう。全体で5GBとなっているはずだ。
続いて、開設申請の「お申し込みフォームへ」をクリックし、担当者の名前や電話番号、団体名、団体のウェブページ、種別、所在地、人数、活動実績、利用目的などの情報を入力する。この際に、新規開設したLINE WORKSアカウントの団体名と申込者の名前、メールアドレスなどを一致させておくこと。
申し込み後、審査には10営業日程度かかるそう。同一団体が本サービスを利用できるのは1回まで。審査で非承認だった場合の再審査は行なっていないが、最初から申請し直すことは可能だ。
申請が通ると適用完了のお知らせメールが来るので、LINE WORKSアカウントにログインし、管理者画面を開いてみよう。共有ストレージの容量が50GBになっているはずだ。
多数のメンバーを登録する場合は、管理者画面の「メンバーを一括追加」で行なうといい。CSVやXLSX形式のサンプルファイルをダウンロードし、メンバーの情報を入力してから読み込ませればいい。非営利団体向けの特別プランは最大1000人まで登録できるが、一括登録できるのは1回につき100人まで。人数が多い場合は、分割して読み込ませよう。
なお、ホームページ上では期間限定のキャンペーンとなっており、申し込み期間は2022年2月21日からだが、終了日は未定となっている。当面は続くと思われるが、いつ終わってしまうかわからないので、非営利団体の方でLINE WORKSに興味がある場合は、早めに申請しておくことをお勧めする。
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