ブッちぎりのウルトラコンパクトThumbyは
目的のゲームが起動するとさらなる感動が生まれる!
親指サイズのThumbyは、数値スペックを聞いてもほかのモノとの比較写真を見ても、その小ささは頭では十分理解できる。しかし、実際に実物を自分の指先で取ってみると、それらとは別の感覚で本当の小ささと軽さが実体感できる商品だ。そして爪先で電源を入れ、目的のゲームが起動するともうひとつ別の感動がある商品だ。
四半世紀ほど昔、IBM ChipCardというパソコンとリンクできる電卓カード型8Bitコンピュータの商品企画をしたことがあったので、今回のThumbyには終始惹かれまくりだった。今は普段使いのブリーフケースにぶら下げて、会う人ごとに自慢しているが、老眼系の多い筆者の友人たちには、残念ながら十分楽しんでもらうことができないでいる。
一番残念なのは、Thumbyの構成要素だけを見る限り、現在なら世界中の誰でもが作れてしまえそうなハードウェアとソフトウェアなのだが、日本では誰もが作れなかったという残念な現実だ。同じように、国内のクラウドファンディングを眺めて見ても、その多くは海外で成功した製品の二番煎じか、大手メーカーのテストマーケティング的クラファンばかりだ。日本でもThumbyのような、とんでもないモノを世界初に企画する奇人が登場してくれることを期待したい。
今回の衝動買い
・アイテム:TinyCircuits「Thumby」
・購入:Amazon.co.jp
・価格:4700円(10月25日時点)
T教授
日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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