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この度、赤(R)LEDピーク波長620nm、緑(G)LEDピーク波長510nm、青(B)LEDピーク波長450nmの3種類の可視光のマイクロLEDの高効率発光に成功しましたので発表させて頂きます。

ナイトライド・セミコンダクター株式会社
2022年10月25日

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ナイトライド・セミコンダクター株式会社
マイクロLEDディスプレイ用量産チップのお試しキット販売開始

弊社は、UV-LED専門メーカーとして、2018年、サイズ12μm×24μmのマイクロUV-LEDの高効率発光に成功し(特許取得済)、既に多くのユーザーに、サンプル供給を行っていますが、可視光LEDの赤、青、緑色のマイクロサイズのチップを要望するユーザーも多いことから、可視光LEDの開発も行って参りました。この度、特に、実現が難しいとされる赤色及び緑色LEDに関して、従来のガリウムひ素(GaAs)、若しくは、ガリウム燐(GaP)といった材料ではなく、青色LEDの材料とされるインジウム窒化ガリウム(InGaN)で、チップサイズ24μm×48μm赤色の発光に成功しました。(緑、青は、12μm×24μm)そこで、ユーザーに各色の特徴を比較してもらう目的でマイクロLEDチップお試しキット(赤、青、緑、UVの4種類の波長のマイクロLED一式セット)の販売を開始致します。


PRESS RELEASE
                                          令和4年10月25日
マスコミの皆様                         ナイトライド・セミコンダクター株式会社
                                        代表取締役 村本 宜彦◆概要
この度、従来のマイクロ紫外線(以下UV)LEDピーク波長385nmに加えて、赤(R)LEDピーク波長620nm、緑(G)LEDピーク波長510nm、青(B)LEDピーク波長450nmの3種類の可視光のマイクロLEDの高効率発光に成功しましたので発表させて頂きます。


弊社は、UV-LED専門メーカーとして、2018年、サイズ12μm×24μmのマイクロUV-LEDの高効率発光に成功し(特許取得済)、既に多くのユーザーに、サンプル供給を行っていますが、可視光LEDの赤、青、緑色のマイクロサイズのチップを要望するユーザーも多いことから、可視光LEDの開発も行って参りました。この度、特に、実現が難しいとされる赤色LEDに関して、従来のガリウムひ素(GaAs)、若しくは、ガリウム燐(GaP)といった材料ではなく、インジウム窒化ガリウム(InGaN)で、チップサイズ24μm×48μm赤色の発光に成功しました。(緑、青は、12μm×24μm)そこで、ユーザーに各色の特徴を比較してもらう目的でマイクロLEDチップお試しキット(赤、青、緑、UVの4種類の波長のマイクロLED一式セット)の販売を開始致します。
◆背景
今後、メタバース(仮想空間)の活用がビジネスのみならず家庭に於いて、広がることが予想されます。米国グーグルは、VR(仮想現実)グラス(眼鏡)を発売するなど、各国に於いてVRグラス若しくはAR(拡張現実)グラスの開発が活発化しています。今後、高精細な映像を映すことができるディスプレイの小型化、軽量化、更に省エネ化が求められています。
マイクロLEDディスプレイは、液晶(LCD)及び有機ELディスプレイの次世代ディスプレイとして、アップル社を始めとして、各国企業が開発を競っていますが、マイクロLEDチップのコストと安定供給が課題になっています。特に、赤色のLEDは、ガリウムひ素(GaAs)やガリウム燐(GaP)が、材料的に脆弱、屈折率が高いために光取り出し効率が低いといった理由で、マイクロチップ化することが困難なだけでなく、高効率化にも課題を抱えています。
弊社は、マイクロUV-LEDで、赤、青、緑の3種類の蛍光体を励起する方法でディスプレイの開発を進めていますが、高度な結晶成長技術を応用して、赤色、青色、緑色INGaNマイクロチップの量産技術の開発に成功しました。従いまして、ユーザーは、従来から進める、赤、青、緑の3種類のマイクロLEDチップを実装する方法で、マイクロLEDディスプレイの量産を実現できます。

◆R・G・Bマイクロチップお試しキット販売
MOCVD(有機金属気相成長)装置にてサファイア基板上に成長した、InGaN系LED波長620nm赤色LED、波長510nm緑色LED、波長450nm青色LEDの3種類のウエハから切り出したブロック3枚に波長385nmのUVLEDのブロック1枚、合計4が1セットになります。1ブロックのサイズは17mm×13mmで、マイクロチップサイズ12μm×24μmから最大288μm×288μmまでの9種類の様々なサイズのマイクロチップがサファイア基板の上に載っています。(但し、赤色で発光する最小チップサイズは、24μm×48μm以上、それ以下のサイズは非発光)
マイクロLEDディスプレイの開発者が、マイクロLEDディスプレイを量産するにあたって、様々な波長、及びサイズのチップを試して、最適なチップを選択できるよう、本キットを販売致します。
量産にあたっては、最適な波長及びサイズのチップ1種類を、お客様のご要望に応じて、4インチ若しくは6インチサファイアウエハに成長してマイクロチッププロセス加工を行います。
生産キャパシティ : 4インチウエハ 1500枚/月 2万枚/年
来年度売上目標 :約20億円


◆価格
赤、青、緑、UV各1ブロック、4ブロック
1セット: USD7000ドル若しくは 日本円100万円

◆データ
1ブロックサイズ:17mm×13mm
チップ形状:フリップチップ
チップサイズ:12um×24um、12um×48um、24um×24um、24um×48um、24um×72um48um×48um、72um×72um、144um×144um、288um×288um  以上9サイズ
合計チップ数量:約200万チップ/ブロック

◆各波長スペクトルデータ





◆各波長駆動電圧データ


24μm×48μm赤色マイクロチップ
InGaNによる赤色マイクロLED発光の様子
InGaNによる緑色発光の様子
InGaN青色発光の様子

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