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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第378回

HTCの新スマホ「HTC Desire 22 pro」は4年のブランクを感じさせない完成度

2022年10月01日 11時00分更新

文● ASCII

提供: HTC NIPPON

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深度カメラ搭載で自然なボケ感を出せるカメラ

 カメラは背面がメイン(6400万画素/F1.79)と広角(1300万画素/F2.4)のデュアル仕様で、さらに深度カメラ(500万画素/F2.4)も搭載。「ぼかし」モードなどで、自然なボケを出せるようになっている。

カメラは標準+広角のデュアル仕様で、深度カメラも別途装備

「ポートレート」より「ぼかし」のほうが、最近の利用シーンを考えると現実的なネーミング

 AIシーン検出や夜景モードといった、スマートフォンのカメラとしては基本的ともいえる機能も搭載。前面カメラも3200万画素(F2.0)と高精細なので、インカメラで写真を撮ることが多いユーザーにはうれしいポイントだ。ちなみにビューティーモードは、AIシーン検出をオンにしていると自動で適切な処理が行なわれ、AIシーン検出をオフにすると効果を自分で調整できるようになる。

AIシーン検出のパターン

 動画撮影は背面・前面ともにフルHD(1080p)まで。また標準のカメラアプリでの動画撮影のでは、USB Type-Cとイヤホンジャックに接続したマイクからの音声入力にも非対応。ハイエンドモデルと違って4Kや8Kの動画撮影はできないが、手ぶれ補正機能はあるので、動画はたまにしか撮らないというユーザーなら十分といえる。

 以下はHTC Desire 22 proで撮影した作例。基本的にAIをオンにして、被写体にレンズを向けたら明るさなどの調整をせずにそのままシャッターボタンを押している。AIシーン検出の効果もあり、全体的に発色はよい。望遠カメラを搭載していないので、デジタルズームは2倍までが実用レベルといえる。

1倍で撮影

2倍で撮影

デジタルズーム最大の8倍

夜景モードで撮影

接写テスト

AIシーン検出で料理と判定されていた

 なお、広角で撮影する場合は、そのほかのモード一覧から「広角」モードに切り替える方式になっている。

広角撮影時にモードから呼び出す必要がある

 プロセッサーはSnapdragon 695 5Gを搭載し、メモリーは8GBでストレージは128GB(UFS 2.1)を搭載。ストレージ容量がいっぱいになってしまってもmicroSDが使えるので(SIMカードと排他使用)、写真などのデータ保存領域には困らない。各種ベンチマークソフトの結果は下記のとおり。3Dゲームなどのヘビーな利用シーン以外なら、特に不満のないレベルだ。

AnTuTu Benchmark

Geekbench 5

PCMark

3DMark

 バッテリーは4520mAhで、Quick Charge 3.0 (最大18W)に対応。さらにワイヤレス充電機能(Qi互換/15W)も搭載している。USB Type-Cおよびワイヤレスのどちらもリバース充電機能を搭載。リバースワイヤレス充電は5Wで、ワイヤレスイヤホンなどの充電に活用できる。

VRグラス「VIVE Flow」との連携が目玉

 USB Type-Cからの充電は5V/1.8Aとなっており、HTCから発売しているVRグラス「VIVE Flow」への給電も可能。この「VIVE Flow」との連携が「HTC Desire 22 pro」の特徴のひとつ。VIVE Flow自体は本体にバッテリーを内蔵していないので、使用時には充電器やモバイルバッテリーでの給電が必要となるが、HTC Desire 22 proなら直接給電できる。

VIVE Flowへの給電とコントロールがHTC Desire 22 proだけでできる

 またMiracastやHDCPといった規格にも対応しているので、「VIVE Flow」を大画面モニターがわりに、映画などのコンテンツを楽しむこともできる。ちなみに最近はビジネスホテルのテレビがMiracastに対応しているケースもあり、旅先でコンテンツを楽しむ際に重宝する機能でもある。実はハイエンドモデル以外でMiracastとHDCPに両対応する端末は多くない。

HTCが提供しているメタバースやVR関連のアプリもプリインストールされている

 VIVE Flowとの連携機能もあることから、HTC Desire 22 proとのセットモデルもラインアップしており、価格は直販で11万4900円。VIVE Flowの単体価格が5万9990円なので、別々で購入するよりも1万円ほどオトクになっている。VRやメタバースにちょっとチャレンジしてみたいと考えているユーザーにはオススメだ。

 スマートフォン単体としては、売れ筋のミッドレンジとして必要な機能や性能を手堅く抑えたコストパフォーマンス良好のモデル。日本向け仕様やイヤホンジャックなども搭載しているので、機種変更はしたいけど、今まで使っていたスマートフォンの使い勝手は変えたくないというユーザーの乗り換え先にピッタリだ。現在予約受付中で、ダークオークは今日1日に発売開始、チェリーブロッサムは10月中旬、サルサ・レッドは10月末に発売を予定している。

 久しぶりのHTCのスマホ、ぜひ体験してみてほしい。

提供:HTC NIPPON

HTC「HTC Desire 22 pro」の主なスペック
ディスプレー 6.6型液晶(20:9)120Hz対応
画面解像度 1080×2400
サイズ 約76.9×166.3×9.4mm
重量 約205.5g
CPU Snapdragon 695 5G
2.2GHz+1.8GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 8GB
内蔵ストレージ 128GB
外部ストレージ microSDXC
OS Android 12
対応バンド 5G NR:n3/28/77/78/79
LTE:1/3/4/5/7/8/12/17/18/19
/21/26/28/38/39/41/42
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
無線LAN IEEE802.11ac
カメラ画素数 6400万画素
+1300万画素(超広角)
+500万画素(深度)
イン:3200万画素
バッテリー容量 4520mAh(最大18W対応)
Qi
生体認証 ○(側面指紋+顔)
FeliCa/NFC ○/○
防水/防塵 ○/○(IP67)
USB端子 Type-C
イヤホン端子
カラバリ ダークオーク、チェリーブロッサム、サルサ・レッド
発売日 10月1日(サルサ・レッドは10月末予定)
価格 6万4900円
 

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