WQHDは110.7fps! 話題の猫ゲー『Stray』を「Ryzen 7 5700X」&「Radeon RX 6700 XT」で遊んでみた
2022年09月01日 11時00分更新
謎解きは古き良きアドベンチャーゲームを思い出させる
猫の気持ちを体験したい方に無条件にオススメできる秀作だ
本作ではゲームコントローラーが推奨されており、操作は非常に単純だ。左レバーで移動、Aボタンでジャンプ、Yボタンでなんらかのアクション、そしてBボタンで「ニャー」と鳴ける。また壁、絨毯、木の幹などではLTボタン、RTボタンなどで爪を研ぐことが可能だ。
サイバーシティーを探索する際には、屋根、小庇(こひさし)、室外機、配管などを、猫族ならではの身軽さで飛び移って移動していくが、基本的にはそもそもジャンプできない場所ではAボタン押下を促すアイコンが表示されない。そして足を滑らして落下してしまうということもないようだ。
探索中にある目標が設定されたら、周囲を見渡し、飛び移って移動できるルートを探したり、なにかしら障害があった際にはそれを回避するアクションを実行する。この探索におけるヒントの与え方が絶妙で、周りを注意深く観察するとすぐに見つけられる。
説明的すぎない世界の中で、周囲を観察することで正解にたどり着く過程は、古き良きアドベンチャーゲームを思い出させる。もちろん今時のゲームなので、前述のB-12と友達になってからは、ゲーム進行に行き詰まっても助言を得られるのでご安心を。
さて、本作を実際にプレイしてみて驚かされたのが、サイバーシティーの世界の精密な作り込み。荒廃した建物、遠くに見える景色、部屋に置かれている物体などなど、あらゆるモノが精密にデザインされている。実在を信じさせる説得力を備えた3Dグラフィックは見事だ。
また、人よりも猫の数が多いクリエイター集団が手がけた作品だけに、猫のモーションが実にリアルだ。実際に猫の身体にマーカーを付けて、モーションキャプチャーしたのであろうと確信するレベルのクオリティーなのである。
Strayはとにかく探索が楽しくてたまらない。また、基本的に扉を開けることのできない猫が主人公なので、移動ひとつとっても人間が主人公のゲームとはまったく導線が異なる。猫になりきった行動が必要なのである。猫の気持ちを体験してみたいという方には、無条件にオススメできる秀作と言えよう。
「Ryzen 7 5700X」&「Radeon RX 6700 XT」環境での快適度は?
最後にStrayがAMDプラットフォームでどのぐらい快適に動作するのかチェックしてみよう。今回のテスト用PCに搭載したCPUは「Ryzen 7 5700X」(8コア/16スレッド、最大4.60GHz)、ビデオカードはミドルレンジクラスの「Radeon RX 6700 XT」だ。
グラフィック設定はデフォルトのままで、フルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)解像度のそれぞれで平均、最小、最大フレームレートを「MSI Afterburner」で計測している。
今回のテスト用PCには、8コア/16スレッドCPUのRyzen 7 5700Xと、ミドルレンジクラスのビデオカードであるRadeon RX 6700 XTを搭載しているが、平均フレームレートはフルHDが144.5fps、WQHDが110.7fps、4Kが53.6fpsとなった。
Strayはサイバーシティーを非常に緻密な3Dグラフィックで構築し、また超可愛い猫の姿を具現化するために、高いPCスペックを要求するゲームだ。4Kでもプレイできなくはないが、時折かくつきが気になった。今回のAMDプラットフォームでStrayをプレイするのなら、精細さと滑らかさのバランスが取れたWQHD解像度を選択することをオススメする。
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