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インテル、インテリジェントなビジュアルクラウドに向けたインテルのデータセンターGPU Flexシリーズを発表

インテル株式会社
2022年08月25日

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インテル株式会社
5倍のメディア・トランスコード・スループット性能と、最大68ストリームの同時クラウドゲーミングを実現するFlexシリーズGPUは、インテリジェントなビジュアルクラウド・ワークロードの要件を満たす設計に




最新情報:インテルのデータセンターGPU Flexシリーズ(開発コード名:Arctic Sound-M)は、サイロ化した独自の専用環境の制約からお客様を解放し、データセンターで個別のディスクリート・ソリューションを使用する必要性を減らします。インテルが提供するグラフィックス・プロセシング(GPU)ソリューションは、これ1つで性能や品質を損なうことなく幅広いワークロードに柔軟に対応できます。また、メディア配信、クラウドゲーミング、AI、メタバース、その他の新しいビジュアルクラウド・ユースケースなど、多様なクラウド・ワークロードのTCO(総保有コスト)を削減し、最適化することもできます。

「今まさに、利用者の増加、アプリケーションの増加、解像度の向上による画素数の爆発的増加が起きています。現在のデータセンター・インフラストラクチャーは、ビジュアル情報の演算、エンコード、デコード、移動、保管、表示に多大な負荷がかかっています。インテルのFlexシリーズGPUは、現在のコンピューティングのニーズに応えるとともに、未来の没入型体験に向けた柔軟性と拡張性を提供する画期的な設計となっています」
-インテル コーポレーション副社長 兼 スーパーコンピューティング事業部長、ジェフ・マクベイ(Jeff McVeigh)

特長:FlexシリーズGPUは、品質、密度、レイテンシーの要件を満たします。業界で初めてハードウェア・ベースのAV1エンコーダーをデータセンターGPUに搭載したFlexシリーズGPUは、競合ソリューションの半分の消費電力で、5倍(1)のメディア・トランスコード・スループット性能、2倍(2)のデコード・スループット性能を実現します。また、30%以上の帯域幅向上(3)を実現して総保有コスト(TCO)を大幅に削減するとともに、一般的なメディアツール、API、フレームワーク、最新コーデックも幅広くサポートしています。

インテル(R) Xe-HPGアーキテクチャーを採用したこのGPUは、ハードウェア・ベンダーとソフトウェア開発者からなる広範なエコシステムに支えられているため、開発者を独自ソフトウェア環境に閉じ込めることなく、メディア分析からスマートシティー、医療画像処理に至るまでAI推論ワークロードをCPUとGPUの間で柔軟にスケーリングできます。

重要な理由:データセンターでは、メディア処理、メディア配信、ビジュアルAI推論、クラウドゲーミング、デスクトップ仮想化が急増しており、ビジュアルクラウド向けのデータセンターGPUのシリコン市場セグメントは、2026年に150億ドルにまで成長すると予想されています(4)。この急速な増加状況のなかで、業界は使用許可が必要な独自のコーディング・モデル(GPUプログラミング用のCUDAなど)への依存に大いに悩まされることになります。

FlexシリーズGPUソリューション・スタックは、このような制約を解消するとともに、柔軟性、拡張性、消費電力を向上するなど、他のソリューションに対する大きな優位性を提供します。少数のサーバーでより多くの利用者をサポートすることで、ソリューション・プロバイダーのTCOの削減にも貢献します。

ソフトウェア・スタックはoneAPIによる開発が可能です。oneAPIはコンピューティングのアクセラレーションを行うための生産的な方法であり、これによって開発者は独自のプログラミング・モデルの経済的/技術的負担から解放されます。oneAPIは、独自言語のロックインに代わるオープンな手法であり、既存の言語や並列処理モデルを補完する実証済みの包括的なツールセットにより、ハードウェアの性能をフルに発揮できます。これによりユーザーは、インテルのCPUとGPUにわたるさまざまな組み合わせを最大限に活用するオープンでポータブルなコードを開発できます。

性能について:FlexシリーズGPUは、まずメディア処理/メディア配信とAndroidクラウドゲーミングの機能を提供予定です。

メディア処理/メディア配信:ビデオ会議、ストリーミング、ソーシャルメディアといったビデオ処理のニーズにより、データセンターのコンピューティング・リソース要件も一変しています。

・最大4つのXeメディアエンジンを搭載したFlexシリーズGPUのメディア・アーキテクチャーは、品質を損なうことなく、最新のデータセンターの最大のストリーム密度のニーズに焦点を合わせています。
- 半分の消費電力で、5倍1のメディア・トランスコード・スループットと2倍2のデコード・スループットを実現(インテルのFlexシリーズ140GPUとNVIDIA A10の比較)
- カード1枚当たり最大36ストリームの1080p60トランスコード・スループットを実現(5)
- カード1枚当たり8ストリームの4K60トランスコード・スループットを実現(6)
- 4Uサーバー構成でカード10枚にスケーリングした場合、最大360ストリームのHEVC-HEVC 1080p60トランスコード・スループットをサポート可能(4)

・FlexシリーズGPUのハードウェア・ベースかつオープンソースのAV1エンコーダーは、30%以上の帯域幅削減6を実現します。また、FlexシリーズGPUのメディアエンジンは、HEVC、AVC、VP9など、幅広い業界コーデックのサポートと性能向上も行っています。

・インテル(R) ディープ・リンク・テクノロジーのハイパーエンコード機能を活用することで、インテルのデータセンターGPU Flexシリーズ140は、カード1枚に2つのデバイスを搭載すると、8K60のリアルタイム・トランスコードを提供しながら、業界の1秒遅延の要件を満たすことができます(7)。この機能はAV1形式とHEVC HDR形式で利用できます。

Androidクラウドゲーミング:クラウドゲーミングの爆発的な増加によって、ユーザー向けの同時ゲームストリームを最大限まで増加できる柔軟性に優れたソリューションへのニーズが高まっています。FlexシリーズGPUは、高品質なゲームプレイを実現するよう設計されており、さまざまなデバイスで比類のないゲーム体験を提供します。Google Playで最も人気のあるAndroidゲームのうち、約90タイトルで検証済みです(8)。

・1つのFlexシリーズ170 GPUで最大68ストリームの720p30、1つのFlexシリーズ140 GPUで最大46ストリームの720p30を達成可能(一部のゲームタイトルで測定)(9)

・Flexシリーズ140 GPUカード6枚でスケーリングした場合、最大216ストリームの720p30を達成可能

オープン・ソフトウェア・スタックについて:開発者は、FlexシリーズGPUのビジュアルクラウド・ワークロード向け機能を効果的に実現するオープンソースのコンポーネントとツールを組み合わせた包括的なソフトウェア・スタックにアクセスできます。これには、oneAPIとOpenVINO™ ツールキットのサポートも含まれています。インテルのoneAPIツールは、インテル(R) oneAPIビデオ・プロセシング・ライブラリー(インテル(R) oneVPL)、インテル(R) VTune™ プロファイラーなどを通じて、開発者がアプリケーションやサービスの高速化を実現できるよう支援します。

提供時期について:FlexシリーズGPUを搭載したシステムは、Dell Technologies、HPE、H3C、Inspur、Lenovo、Supermicroなど、さまざまなグローバル・プロバイダーから入手可能となります。FlexシリーズGPUを使用したソリューションは今後数カ月で増加する見込みです。メディア配信とAndroidクラウドゲーミングのワークロードから始まり、その後、Windowsクラウドゲーミング、AI、VDIのワークロードが続く予定です(10)。

インテルについて
インテルは 業界のリーダーとして、世界中の進歩を促すとともに生活を豊かにする、世界を変えるテクノロジーを創出しています。ムーアの法則に着想を得て、顧客企業が抱える大きな課題を解決する半導体製品を設計・製造し、その進化に向けて日々取り組んでいます。クラウド、ネットワーク、エッジ、あらゆるコンピューティング機器のインテリジェント化によりデータの価値を最大化し、ビジネスと社会をより良く変革します。インテルのイノベーションについては、https://newsroom.intel.co.jp または https://intel.co.jp をご覧ください。

(C)2022 Intel Corporation. Intel、インテル、Intelロゴ、その他のインテルの名称やロゴは、Intel Corporationまたはその子会社の商標です。その他の社名、製品名などは、一般に各社の表示、商標または登録商標です。

・Intel、インテル、Intel ロゴ、インテルのマークは、米国およびその他の国におけるインテル コーポレーションの商標です。
・その他の社名、製品名などは、一般に各社の商標または登録商標です。

All product plans and roadmaps are subject to change without notice.
Performance varies by use, configuration and other factors. Learn more on the Performance Index site. Results may vary.

(1) The Intel(R) Data Center GPU Flex Series provides 5X media transcode throughput performance as measured by Intel Flex Series 140 GPU compared to NVIDIA A10. HEVC 1080p60 transcode throughput in performance mode.
(2) 2X based on testing with Intel(R) Data Center GPU Flex Series 140 1080p30 8-bit Decode Density compared to NVIDIA A10. Includes following codes: HEVC, AV1, AVC, VP9
(3) AV1 delivers more than 30 percent bandwidth savings as measured on Intel(R) Data Center GPU Flex Series 140 and Flex Series 170 compared to AVC
(4) Source: Intel estimates, incorporating data from IDC, ABI Research, Global Market Insights, Strategy Analytics, Hyperion Research
(5) Measured on Intel Flex Series 140 GPU. HEVC-HEVC 1080p60 transcode throughput in performance mode.
(6) Measured on Intel Flex Series 140 GPU. HEVC-HEVC 4Kp60 transcode throughput in performance mode.
(7) 8K Intel(R) Deep Link Hyper Encode as measured on Intel Flex Series 140 GPU
(8) As measured by January 2022 and May 2022 snapshot based on Google Play’s top Android games.
(9) Select Android game titles include:
Flex Series 170 GPU: 68 streams with Honor of Kings 720p30
Flex Series 140 GPU: 46 streams with Knives Out 720p30
(10) Reflects capabilities of Intel Data Center GPU Flex Series that will be available when product is fully mature.

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