第3回
iPhone 13 Pro Maxなら『エーペックスレジェンズ モバイル』が高画質+60fpsで動作!iPhone 6sとのプレイの快適さの違いを検証する
iPhone 13 Proは高画質で60fps動作!
設定変更で安定したフレームレートを発揮
今回取り上げるタイトルは、エレクトロニック・アーツの人気サバイバルシューター『エーペックスレジェンズ モバイル』だ。
多くのモバイル端末向けアクションゲームにおいては、フレームレートの滑らかさが操作の快適さに直結するのはもちろん、端末によってグラフィックス品質の調整項目も大きく変わってくることが知られている。2つのiPhoneで映像のクオリティがどれほど変わるかにも注目しつつ見ていこう。
早速「iPhone 13 Pro Max」を使用し、モバイルゲームのフレームレート計測アプリ「GameBench」でゲームの動作を確認してみた。なお、計測時のゲームバージョンは1.1.839。射撃訓練場でプレイできる「練習」マップ上で、一定コースを移動した際の1分間のフレームレートを記録している。
iPhone 13 Pro Maxでは画質クオリティとフレームレートを個別に変更できるが、ここでは推奨設定である画質「Ultra HD」、フレームレート「高」を選択した場合と、より負荷が高まる画質「エクストリームHD」、フレームレート「極高」の2つの組み合わせで記録を計測した。
iPhone 6sはそもそもこれらの設定に対応していないため、より低負荷な画質「スムーズ」、フレームレート「ノーマル」の組み合わせで計測している。
iPhone 13 Pro Maxのリフレッシュレートは120Hzだが、『エーペックスレジェンズ モバイル』のゲーム内フレームレートは60fpsが上限となっているようだ。実際の計測ではデフォルトで推奨されている「Ultra HD」+「高」の場合こそ平均フレームレートが39fpsに留まったものの、より負荷が高まる「エクストリームHD」+「極高」設定では画質を上げたにも関わらずほぼ平均フレームレート60fpsを達成できた。
ちなみにベンチマーク中のCPU使用率はどちらの組み合わせでも55%前後とほぼ変わらず。GPU使用率は「Ultra HD」+「高」設定時で約33%、「エクストリームHD」+「極高」設定の場合は15%ほどアップして50%に近くなるが、それでも余裕はあると言える。
ハイエンド機ということもあって、推奨設定では性能を持て余しているため、この端末でプレイするのであれば画質設定を積極的に変更することを推奨したい。
一方のiPhone 6sは、画質「スムーズ」、フレームレート「ノーマル」の組み合わせでも平均フレームレートは28fps止まり。
CPU使用率は約60%、GPU使用率はほぼ40%前後と性能に余裕がないわけではないものの、端末ごとのクオリティ設定の都合上これ以上の画質・フレームレートを発揮することは難しい状態だ。
この設定でもプレイ中に本体がかなり発熱していることが分かるため、やむを得ない結果と言えるだろう。
また、参考までにiPhone 13 Pro Maxの画質「エクストリームHD」とiPhone 6sの画質「スムーズ」の違いについても触れておきたい。
以下に実際の画像を掲載しているが、「エクストリームHD」ではモバイルゲームとはいえ一定の密度のあるテクスチャが適用されているのに対し、「スムーズ」ではテクスチャはもちろん、影なども大きく省略されていることが分かるだろう。
フレームレートの滑らかさや画面サイズの大きさに由来する操作のしやすさなども合わせれば、さすがにiPhone 6sで本作をプレイするのはやや厳しいと言えそうだ。
以上のように『エーペックスレジェンズ モバイル』は、現行のハイスペック端末である「iPhone 13 Pro Max」では非常に快適に動作していたが、推奨端末から外れたiPhone 6sでは高い画質・フレームレートでプレイできず、快適とは言えなかった。
すでに述べた通り、モバイルアクションゲームは端末のスペックもさることながら、画面サイズの大きさなども操作性に関わってくる。こうしたゲームをプレイするのであれば、なるべく昨今のハイスペック化・大画面化したスマートフォンを用意したいところだ。
スマートフォンは長年使っていればバッテリー寿命も短くなり、経年劣化によりスペック通りの性能を発揮することも難しくなってくる。ゲームの動作が重い、もっと快適にスマホゲームをプレイしたいという人は、端末の買い替えを検討してみるのもいいのではないだろうか。
© 2022 Electronic Arts Inc.
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