業界人の《ことば》から 第498回
国内では業種・業務ソリューション「スクラムシリーズ」に注力
複合機から、それを中心としたサービスへと転換を目指すリコー、kintoneやPFUとも連携
2022年08月15日 10時00分更新
木村社長は強みを強調
リコージャパンの木村社長は、2022年4月に同社社長に就任したが、経歴を振り返ると、2017年4月にはICT事業本部商品企画本部長、2018年4月には取締役 執行役員ICT事業本部長に就任。2019年4月には取締役常務執行役員ICT事業本部長に就いており、この間、スクラムシリーズを、製品企画の段階から関わり、事業成長の陣頭指揮を執ってきた。
木村社長は、「スクラムパッケージを投入する4年半前のリコージャパンは、まだモノ売りの仕組みが強く、お客様からは、業種や業務を理解していない、課題を理解していないという厳しい声があった。2017年に、商品企画部長としてスクラムシリーズを担当し、お客様の声に耳を傾け、お客様の困りごとを捉えながら、業種や業務の解決モデルになることを目指してきた」とする。
そうした地道な取り組みが、現在のスクラムシリーズの成功につながっている。
木村社長は、「リコーグループが、デジタルサービスの会社を目指すなかで、ICT事業を担当してきた立場としては、やりがいを感じている」と語る一方、「スクラムシリーズで取り組んできた4年半の実績は他社に比べて大きなアドバンテージになる。これを、地域密着で提案できることも、リコージャパンの強みになる」とする。
スクラムシリーズのさらなる飛躍に向けた地盤は、着実に整いはじめている。
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