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新車を買った情報2022 第104回

速くもなければエコでもない

ちょっと旧いスバル フォレスターの魅力

2022年08月14日 09時00分更新

文● 四本淑三 編集● ASCII

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おいちょっと待て!パドルシフトがあるぞ!

 おまけに、どういうわけだかパドルシフトがあるんですよ。ノンターボの、純然たる5ドアのファミリーカーにもかかわらず。

 水平対向エンジンのクルマにパドルシフトとくれば、ポルシェのティプトロニック。いまどき水平対向なんかポルシェとスバルしか造っていませんし、常時四駆とくればカレラ4も同然。これはお買い得ですよ、奥さん!

 というのは冗談ですが、まあパドルシフトなんてものは最近では当たり前に付いているもの。CVTのシフトが段付きになったところで一体何が楽しいのか。なーんて思っていたら大間違いでした。

 登り坂はパワーがありませんから、床までアクセルを踏んでも大したことは起こりません。しかし、高回転で回るボクサーエンジンの音が響いてくる。長い下りが続く山坂道では、エンジンブレーキを効かせながらパドルシフトで車速を制御できるし、その間、燃料はカットされているのにエンジン音はするわけですから、何かお得な感じも。

 もちろん今のスバルは排気干渉によるドロドロ音はしません。それでも普段乗っている直4や直3とはまったく違う音がする。水平対向エンジン初心者の私には、これが楽しくて仕方ない。

 そうこうしているうちにシフトレバーをMモードに入れておけば平地でも勝手にシフトアップしないことを覚えました。おかげで回るよ回るどこでも聞けるよボクサーサウンド。困ったものです。

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