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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第207回

今、格安SIMで人気のスマートフォンをオトクに買う方法を考えた

2022年07月03日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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今、高額ポイント付与する格安SIMは限られてしまっている

 家電量販店の店頭で加入特典として値引きがあるキャリアといえば、以前ならMVNO勢ではIIJmio、OCN モバイル ONE、BIGLOBEモバイル、mineo、もう新規受付を終了したLINEモバイルなどがあったが、最近見かけるのはIIJmioとBIGLOBEモバイルくらいだ。それも、MVNOの格安SIMを豊富に扱っている大型店舗の店頭に限られる。

 そのほかにも、ビックカメラで扱うBIC SIMなど家電量販店が展開するオリジナルのMVNOの加入で特典を得られることもある。

 今回、都内の家電量販店店頭で確認したところ、値引きで目立っていたのはUQ mobileとY!mobile。指定機種購入なら2万円値引きという例が多かった。指定機種といっても、店頭で並べられていて、ネットワーク的に使用可能な機種ならどれでも可能ということが多い。つまり、現在単体売りのスマートフォンのほとんどでOKとなる。

 MVNOの格安SIMはどうかというと、IIJmioでは2万円に近い値引きもあるが、それ以外はかなり厳しい。BIGLOBEモバイルも値引きを見るが、通常は1万1000円分の値引きというのものが多く、一部の機種だけ増額されているケースも見られた。6月末の時点ではBIGLOBEモバイルとシャオミ製品の同時申し込みで大きな値引きがなされている例を確認した。4万円前後の全部入りで注目の「Redmi Note 11 Pro 5G」は一部で値下げもあり、約2万円で入手できる例があった。

OPPO Reno7 Aはサブブランドで1万円台
物理SIMが1枚でいいならキャリアモデルを買う選択肢も

 単体販売とキャリアモデルで同じ製品名でも、OPPO Reno 7AのようにSIMの仕様などで単体販売の方が利便性が高い例を紹介した。また、アンインストールできない不要なキャリアアプリが多く入っているなら、余計に単体販売を選びたくなる。

 しかし、その仕様を許容できるのならキャリアモデルも決して悪くない。すでに昨秋以降に発売されたスマートフォンは、購入時点でSIMロックもなされていない。しかも、OPPO Reno 7Aのように単体販売モデルが先行するような機種の場合、国内キャリア向けの主要バンドも広くサポートしているケースが多い。

 それでもOPPO Reno 7Aの例では、キャリアモデルの方が端末価格が安く設定されていることもあってか、割引も含めて、安く購入できることがある。6月末現在、UQ mobileとY!mobileのOPPO Reno 7AはMNPの新規加入で1万2800円という価格を店頭で見かけた。

 現在は回線契約セット時に、税込で2万2000円までという割引額上限のルールがあるので、これは逆に言えば、端末だけの購入でも3万円台前半で買えることを意味する。実際には審査があったり販売条件が付くなどするケースがあるので、必ずその価格で買えるわけではないが、ルール上ではそうなっているので良識の範囲内で交渉してみてほしい。

 そして、キャリアモデルは中古品としてさらにオトクな価格で出回ることもある。未使用品も含めた中古狙いならキャリアモデルも悪くない選択になっている。

デュアルSIMならではの2回線分の特典を一気に使う

 回線加入だけでもポイントがもらえることを応用する事例だが、機種購入の際、2回線分の特典を一気に使う方法がある。

 2回線を新規加入する場合、まず、1回線を単体で加入してポイントをもらい、2回線目は回線加入の割引を使って購入、その際に1回線目でもらったポイントを使うという技だ。加入で即ポイントがもらえる家電量販店ならではの買い方と言えよう。

 一部の家電量販店でデュアルSIM機を購入する際、「もう1本どうですか?」とこの提案を受けることもある。現在はMNPでないと大きなポイントがもらえないことが多いため、案内されるケースは少ないが、過去に純粋な新規加入でも大きなポイントがもらえていた時期にはよく案内されていた。

特典はすぐ変動するので、思い立ったらすぐ行動

 紹介した特典や買い方は、あくまで6月下旬に筆者が店頭を回って得た情報の一部だ。店舗を回って説明を受けるなかでも、キャンペーンなどの期間はすぐ変更されるため、時期によって条件は変わることがあると案内されている。店頭を見回してみても、あるキャリアの値引額が2万円なのに、1万1000円と書いてあるPOPが残っているのを見かけたりと、めまぐるしく条件が変わっていることを実感する。

 世の中は円安でiPhoneの値上げなども行われている。今後、iPhone以外のスマートフォンの価格変動もないとも限らない。オトクに入手したいのなら、早めに動いて、いいタイミング、いい条件を見極めた賢い買い物をしてほしい。

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