NECや富士通の売り上げ規模を中期的に超す計画
NTTデータは、2025年度を最終年度する新中期経営計画を発表した。
2025年度の連結売上高は4兆円超、連結営業利益率は10%(4000億円)、海外EBITA率は10%を目指すほか、年間売上高50億円以上あるいは5000万ドル以上となる顧客基盤で120社の獲得を目指す。
新たな中期経営計画の起点となる2021年度の連結業績は、売上高が前年比10.1%増の2兆5519億円、受注高が前年比8.0%増の2兆4008億円、営業利益が前年比52.8%増の2126億円、税引前利益が前年比65.5%増の2158億円、当期利益が前年比86.1%増の1430億円。営業利益率は8.3%だった。
これらは、前中期経営計画の主要項目をクリアしたものであり、売上げ、利益ともに過去最高を更新。33期連続での増収も達成している。
新中期経営計画は、これをさらに拡大する成長戦略となる。4年間で売上高は1.6倍、営業利益は約2倍と、高い成長を見込む。現時点では、富士通やNECの売上げ規模を下回るが、2025年度のNECの中期経営目標の3兆5000億円を上回り、2022年度に売上収益目標で3兆7000億円を目指している富士通も、同社の次期中期経営計画の設定次第では、これと同等水準だったり、上回ったりする可能性もある。
この連載の記事
-
第583回
ビジネス
エコ投資に取り組むエプソン、見方によっては10年で1兆円の投資も -
第582回
ビジネス
パナソニックコネクトの現在地点、柱に据えるBlue Yonder、ロボットとは? -
第581回
ビジネス
スタートして半年の日本NCRコマース、軸はAIとプラットフォームの2つ -
第580回
ビジネス
コンカーの第2章は始まるのか、SAPの生成AIを使って効率的な経費精算を -
第579回
ビジネス
AIの筋トレはいまから始めるべし、マイクロソフト津坂社長がCopilotの議論から得たもの -
第578回
ビジネス
大赤字からの再起はかるバルミューダ、その足掛かりは? -
第577回
ビジネス
日本の強さは量子力学におけるトンネル効果があるため、量子と出会い、広げよう -
第576回
ビジネス
リコーの新しい共創拠点RICOH BIL TOKYO、富士通やKDDIともつなぎたい -
第575回
ビジネス
あたり前の起業家精神が、日本にはなくなっている -
第574回
ビジネス
クボタが切り拓く無人かつ自動運転のコンバイン、実現までの4年に求められた事柄とは? -
第573回
ビジネス
IBMはテクノロジーカンパニーである、2nm半導体、生成AI基盤、量子コンピューター - この連載の一覧へ