DDR5メモリー＆第12世代Coreの自作に最適！ ASRock「Z690 Steel Legend WiFi 6E/D5」を発売前に触ってみた

2022年05月18日 11時00分更新

文●藤田忠　編集●市川／ASCII

第12世代Core i9プロセッサーを搭載して実動チェック！

　Z690 Steel Legend WiFi 6E/D5に、インテル「Core i9-12900K」や、DDR5-5200駆動に対応するADATAのメモリー「AX5U5200C3816G-CLARBK」などを搭載し、実働テストを行なった。

DDR5-5200で動作するDDR5メモリーのADATA「AX5U5200C3816G-CLARBK」。「ASRock Polychrome RGB Sync 」に対応するLEDを備えているため、本製品をチョイスした

わかりやすい「Easy Mode」のUEFI BIOS画面

オーバークロック仕様のDDR5メモリーもこれまでと同じく、XMPプロファイルを読み込みだけで大丈夫だ

第12世代インテルCoreプロセッサーで大事なパワーリミットの設定。ここでは、リミット解除となる最大値でテストしている

Pコアは8コア／16スレッド、Eコアは8コア／8スレッドで動作するCore i9-12900Kを利用している

AX5U5200C3816G-CLARBKは、XMPプロファイルを読み込むことでDDR5-5200 CL38-38-38で動作する

Micron製チップを採用し、SPDにはJEDEC準拠のDDR5-4333やDDR5-4800設定も記録されていた

テスト環境
CPU	インテル「Core i9-12900K」（16コア/24スレッド、最大5.2GHz）
CPUクーラー	本格水冷360mmラジエーター
マザーボード	ASRock「Z690 Steel Legend WiFi 6E/D5」（インテルZ690、ATX）
メモリー	ADATA「DDR5-5200 16GB×2 AX5U5200C3816G-CLARBK」（16GB×2、DDR5-5200）
ビデオカード	Palit「GeForce RTX 3080 Ti GamingPro 12GB　NED308T019KB-132AA」（GeForce RTX 3080 Ti、12GB GDDR6X）
ストレージ	Samsung「980 PRO 2TB MZ-V8P2T0B/IT」（2TB M.2 NVMe SSD、PCIe 4.0）
電源ユニット	Super Flower「LEADEX V Gold PRO 1000W SF-1000F14TG WT」（1000W、80 PLUS GOLD）
OS	Microsoft「Windows 11 Pro」

水冷システムでも不安なしの大型VRMヒートシンク
その実力をチェックしてみた

　リミット解除状態のCore i9-12900Kで、CPUがフルロードされる「CINEBENCH R23」や「3DMark」のストレステストとなる「Time Spy Extreme Stress Test」、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレベンチマーク」（4K解像度、最高品質、1時間ループ）を実行してみた。CPUソケット周りのエアフローがほとんどない状態で、電源回路の温度をチェックしていこう。

　なお、温度はヒートシンク表面にセンサーを貼り付けて計測している。

　結果は、ほとんど無風の状態ながらもアイドル時は30度台で、最も負荷の高まる「CINEBENCH R23 Minimum Test Duration：30 minutes」実行時でもトップ側は63度、リア側は61度と不安を感じない温度になっていた。あくまでもヒートシンク表面の温度なのでMOSFETはもっと発熱していることになるが、結果としては問題ないだろう。加えて、CPU負荷がそこまで高くないゲーミングの「Time Spy Extreme Stress Test」と、「ファイナルファンタジーXIV：暁月のフィナーレベンチマーク」は、さらに安心の40度台となった。

　CINEBENCH R23と、「Adobe Lightroom Classic」「Adobe Photoshop」「Adobe Premiere Pro」を使って処理性能を計測する「UL Procyon」を回してみたが、問題なく完走している。スコアもCore i9-12900Kとしては順当な結果になっている。

「CINEBENCH R23」の結果

「UL Procyon Photo Editing Benchmark」の結果

「UL Procyon Video Editing Benchmark」の結果

Z690 Steel Legendで次世代のDDR5メモリーデビューを飾ろう！

DDR5版のZ690 Steel Legendのおすすめ度はかなり高い。第12世代インテルCoreプロセッサーで組むのに最適な1枚だ

　Z690 Steel Legend/D5とZ690 Steel Legend WiFi 6E/D5は、シリーズならではの特長はそのままに、次世代メモリー規格であるDDR5への対応と、それに伴って電源回路が強化されている。安心しておすすめできるマザーボードといってもいいだろう。これから第12世代インテルCoreプロセッサー＆DDR5メモリーで自作しようと考えている人は、第一候補に入れてもよさそうだ。

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