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AI内視鏡診断ソフト、国際共同研究で精度検証=昭和大学病院ら

2022年04月19日 06時40分更新

文● MIT Technology Review Japan

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名古屋大学と昭和大学横浜市北部病院は、共同開発した人工知能(AI)内視鏡診断ソフト「EndoBRAIN(エンドブレイン)」の有用性を国際共同研究により検証。同ソフトを使用することで、医師の診断精度が向上し、不要なポリープ治療数を減らすとともに、患者負担を軽減し得ることが、実臨床研究で明らかになった。EndoBRAINは、医師が内視鏡画像を撮影すると、撮影した病変が腫瘍性なのか、非腫瘍性なのかをAIが出力するプログラム。

名古屋大学と昭和大学横浜市北部病院は、共同開発した人工知能(AI)内視鏡診断ソフト「EndoBRAIN(エンドブレイン)」の有用性を国際共同研究により検証。同ソフトを使用することで、医師の診断精度が向上し、不要なポリープ治療数を減らすとともに、患者負担を軽減し得ることが、実臨床研究で明らかになった。EndoBRAINは、医師が内視鏡画像を撮影すると、撮影した病変が腫瘍性なのか、非腫瘍性なのかをAIが出力するプログラム。 大腸がんの治療では、大腸内視鏡検査中に、リアルタイムで切除すべき病変か経過観察してよい病変かを見分ける必要がある。今回の研究では、ノルウェー、英国および日本で、1289人の患者に対してEndoBRAINを使用した内視鏡検査を実施。専門医ではない医師がEndoBRAINを使用することで、非腫瘍を非腫瘍であると識別する精度が83.1%から85.9%に上昇し、医師が高い自信をもって診断できる病変数の割合が74.2%から92.6%に向上した。 今回の研究で、昭和大学横浜市北部病院は、ノルウェーのオスロ大学、英国のキングス・カレッジ病院との国際共同研究により、EndoBRAINの実臨床での有用性を検証。研究成果は2022年4月14日に、国際医学雑誌「NEJMエビデンス(NEJM Evidence)」に掲載された

(中條)

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