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電通大が5指独立駆動型義手を開発、厚労省認可を取得

2022年04月15日 17時40分更新

文● MIT Technology Review Japan

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電気通信大学の研究チームは、5指独立駆動型義手を開発、実用化に成功した。補装具等完成用部品として厚生労働省に認可され、公費支給の対象となる。国内で公費支給の対象となっている筋電義手はめずらしく、国産義手としては2件目になるという。

電気通信大学の研究チームは、5指独立駆動型義手を開発、実用化に成功した。補装具等完成用部品として厚生労働省に認可され、公費支給の対象となる。国内で公費支給の対象となっている筋電義手はめずらしく、国産義手としては2件目になるという。 同チームが開発した義手は、3チャンネルの筋電センサーの情報をマイクロコントローラーを介して5指のロボットハンドを制御する構成となっている。制御ソフトウェアには適応学習機能を搭載しており、利用者の筋電パターンと、義手の手指運動パターンを後から対応付けることで、利用者が自在にコントロールできる。3名の被験者と、3カ所の病院、義肢装具会社の協力を得て、3カ月間試用してもらったところ、主治医の診察として日常生活において有効に機能し、被験者の生活向上に寄与するとの評価を得た。 研究チームによると、メカや制御システムが独自開発のため、機能を自由に追加できるという。

(笹田)

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