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3Dコンテンツ制作向け

エイサー、裸眼3D立体視対応のノートPC「ConceptD 7 SpatialLabs Edition」

2022年04月06日 17時00分更新

文● ASCII

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ConceptD 7 SpatialLabs Edition「CN715-73G-SL76Z」

 日本エイサーは4月6日、同社初となる裸眼での3D立体視を実現する没入型体験SpatialLabs(スぺイシャルラボ)テクノロジーを搭載した、クリエイター向けブランドConceptDのノートPC ConceptD 7 SpatialLabs Edition「CN715-73G-SL76Z」の受注生産での販売を開始した。本製品は法人市場に向けて販売する。

 本製品は、目と顔の位置と動きを認識するアイトラッキング技術、3D表示を可能にするディスプレー、リアルタイムレンダリング技術、2Dコンテンツを3Dへ変換するAI技術を組み合わせることで、裸眼による3D立体視を実現。3DメガネやVRゴーグルを使わず、ノートPCのみで裸眼3D体験を可能にした。クリエイターやデザイナーによる3Dコンテンツのデザイン現場、医療、研究、教育現場、さらにはショールーム、美術館など、さまざまなシーンでの3Dコンテンツで活用できる。

 さらに、本製品は裸眼3D体験に必要なアプリケーションを各種標準搭載している。3Dアプリ管理ツールであるSpatialLabs Experience Center(SpatialLabs エクスペリエンスセンター)内で以下の3つのアプリを提供している。

・SpatialLabs Model Viewer
 主要な3D形式のファイルをインポートし、立体3Dで表示するアプリ。アイトラッキング技術と専用カメラがユーザーの顔と目の位置情報を捉え、表示された3Dモデルに組み込まれる。

 例えば、画面内でオブジェクトが左右に移動すると、ユーザーがオブジェクトの左右に移動したかのように、3Dモデルの見える角度も変わる。SpatialLabs Model Viewerのアドオンは、Autodesk 3DS MAX、Blenderなどの主要な3Dソフトウェアで使用でき、これらのアプリケーションで作成されたファイルをワンクリックでSpatialLabs Model Viewerに転送できる。

・SpatialLabs Go
 BlenderおよびMAYA(PiStage)の3Dソフトウェアを使用し、リアルタイムレンダリング技術により、2Dで編集し、立体3Dでリアルタイムに表示をするアプリ。ユーザーは外付けの2Dモニター上でコンテンツを作成または編集し、立体3Dで変更点をリアルタイムにConceptD 7 SpatialLabs Editionで表示できる。

 さらに、2DコンテンツをAI技術により疑似的に3Dレンダリング(サイドバイサイド方式へ変換)し、3D表示をする機能も搭載。写真や画像だけでなく、ビデオ動画やビデオゲームなど、さまざまなフルスクリーン2Dコンテンツを疑似的に3Dで表示する。

・SpatialLabs Player
 右目用と左目用の映像を左右に並べたサイドバイサイド方式のビデオを、立体3D表示するプレーヤーアプリ。

 ディスプレーは15.6型、解像度は3840×2160ドット。CPUは第11世代インテル Core i7プロセッサー、グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 3080を搭載。OSはWindows 11 Pro。さらに、64GBのDDR4メモリーと、最大1TBのNVMe PCIe SSDによるストレージを搭載。

 静音性にもこだわり、Acer独自の冷却ファンである第4世代AeroBlade 3Dファンと独自の冷却テクノロジーを組み合わせて搭載。また、SpatialLabsは、プログラムの実行に必要な補助的なライブラリやエンジンであるAcer独自のAcer XR Runtimeを使い3D制作プラットフォームであるUnreal Engineに対応。さまざまな事例に対応したUnrealプロジェクトを開発し、それらを立体3Dで表現できる。

 インターフェースはThunderbolt 4対応のUSB 3.2 Type-Cポート、USB 3.2 Type-Aポート×2、HDMI出力ポート、DisplayPort出力ポート、有線LANポートを備える。

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