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Windows情報局ななふぉ出張所 第261回

Bluetoothはいまのところ快調:

アップル「Mac Studio」Mac miniから買い換える価値はある?

2022年04月06日 09時00分更新

文● 山口健太

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性能に違いが出るのはマルチコア用途

 Mac Studioに期待したいのはやはり高性能です。そこで筆者が日頃からメモリー16GBのM1搭載Mac miniでやっているタスクを、メモリー64GBのM1 Max搭載Mac Studioで実行してみました。

 意外と重たいPNGファイルの最適化では、「ImageOptim 1.8.8」で5つのファイルを処理したところ、Mac miniの4分5秒に対してMac Studioは3分32秒。Apple Siliconに一部対応した「1.8.9a1」では、Mac miniの3分42秒に対してMac Studioは3分12秒と、いずれも15%速い結果になりました。

 動画のエンコードでは、デスクトップ画面を20分間録画したQuickTime(MOV)ファイルを「HandBrake 1.5.1」で1080pのMP4形式に変換したところ、Mac miniの16分48秒に対してMac Studioは11分45秒と、43%も速くなりました。

 M1 Maxは高性能コアを8コア搭載しており、これはM1の2倍です。そのためマルチコアを活かせる用途では大きな差がつくようです。逆に一般的なデスクトップアプリの利用ではPhotoshopなどの起動がやや速くなる程度で、あまり違いを感じる場面はありませんでした。

 Mac Studioは冷却性能も優れているようです。動画のエンコード時にはM1 Maxをフルに活用しているにもかかわらず、CPU温度は「TG Pro」の表示で最大でも70度以下にとどまっていました。2つの冷却ファンの回転数も1330rpm前後で安定しており、「14インチMacBook Pro」よりも静かな印象です。

動画エンコード中でもCPUコアの温度は70度以下を維持

 ただし、非常に静かなM1搭載Mac miniに比べると、Mac Studioはかすかに冷却ファンの動作音が聞こえます。日中は本体に耳を近づけないと分からないレベルですが、深夜になると少し気になるかもしれません。

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