ゼロから作るカスタマイズからの脱却へ
RUN the Xで提供するのは、顧客接点の効率化を行う「エンゲージ」、会計や人事管理、不動産管理などの「マネージ」、ストアシステムやATMなどのフロントでの「オペレート」であり、これをエコシステムとして提供していくことになる。
「お客様の成長を支援する革新的な製品やテクノロジー、サービスを提供し、効率性を実現し、それを、エコシステムを活用しながら、シンプルで、速く、安く、柔軟に提供していくことになる。ここに、RUN the Xの提供価値がある」とする。
RUN the Xでは、ビジネス展開も大きく変革させることになる。
現場の要求実現だけでなく、トップによる経営戦略の実現を重視。現行プロセスの改善から、グローバルに持つベストプラクティスによる改革およびBPRを行うなど、「改善」から「改革」へと支援のフェーズを変化させる。また、自社レベルでの最適化に留まらず、ベストプラクティスにより、一気にワールドクラスのレベルへとステッアップしたり、数年に一度のシステム刷新という考え方から、アジャイルの手法を用いて、常に最新のシステムに更新するDX推進するために必須となる考え方も採用する。
「日本NCR自らも、ゼロから作るカスタムメイドの提案を止めて、いまあるものにできるだけあわせるフィット&ギャップの提案や、システムエンジニアによる提案ではなく、コンサルタントとしての提案を行うこと、ワンタイムでの進化ではなく、常に更新するサブスクリプションでの提供体制へと移行する」と述べる。
グローバルの知見を活用し、長年に渡る多くの導入実績で培ってきたナレッジをベストプラクティスとしてプロダクトに凝縮し、同時にエコシステムに展開していくほか、サービスの提供方法は、as s Serviceとして、ハードウェアやソフトウェア、サービスを組み合わせ、エンゲージ、マネージ、オペレートを網羅したエンド・トゥ・エンドで提供する。また、欧米のトップ企業における成功体験を日本の顧客に紹介。ベストプラクティスをベースにしたコンサルティングを行っていくアプローチを行うという。

この連載の記事
-
第606回
ビジネス
テプラは販売減、でもチャンスはピンチの中にこそある、キングジム新社長 -
第605回
ビジネス
10周年を迎えたVAIO、この数年に直面した「負のスパイラル」とは? -
第604回
ビジネス
秋葉原の専門店からBTO業界の雄に、サードウェーブこの先の伸びしろは? -
第603回
ビジネス
日本マイクロソフトが掲げた3大目標、そして隠されたもう一つの目標とは? -
第602回
ビジネス
ボッシュに全株式売却後の日立「白くまくん」 -
第601回
ビジネス
シャープらしい経営とは何か、そしてそれは成果につながるものなのか -
第600回
ビジネス
個人主義/利益偏重の時代だから問う「正直者の人生」、日立創業者・小平浪平氏のことば -
第599回
ビジネス
リコーと東芝テックによる合弁会社“エトリア”始動、複合機市場の将来は? -
第598回
ビジネス
GPT-4超え性能を実現した国内スタートアップELYZA、投資額の多寡ではなくチャレンジする姿勢こそ大事 -
第597回
ビジネス
危機感のなさを嘆くパナソニック楠見グループCEO、典型的な大企業病なのか? -
第596回
ビジネス
孫正義が“超AI”に言及、NVIDIAやOpen AIは逃した魚、しかし「準備運動は整った」 - この連載の一覧へ







