2月24日に、Windows 11 Insider Preview Build 22563がリリースされた。いろいろな改善ポイントはあるが、メインのトピックは「タブレットに最適化されたタスクバー」だ。タブレットだけでなく、2-in-1デバイスのキーボードを取り外したり折り返しても、自動的にタスクバーが切り替わる。通常のノートPCやデスクトップPCでは利用できない。
操作時にはタスクバーは折りたたまれてコンパクトになり、重要なステータスアイコンだけが右下に表示される。画面の下から上にスワイプすることで展開できる。展開した状態では、タッチしやすいように最適化されている。
この機能は「設定」の「個人設定」→「タスクバー」→「タスクバーの動作」→「デバイスをタブレットとして使用するときにタスクバーを自動的に非表示にする」で設定できる。デフォルトではオンに設定されるようだ。
最近は、Windows 11のタブレット端末は存在感が薄くなっているが、それでもユーザーにとっては改善してくれるのはありがたい。早く使ってみたいところだ。
ただし、現在はこの機能はすべてのInsider Preview Build 22563に配信されているわけではない。フィードバックの様子を見て、どのように展開するのか確認するという。実際、筆者の手元にある2-in-1端末「Surface Pro」にInsider Preview Build 22563をインストールしたのだが、「デバイスをタブレットとして使用するときにタスクバーを自動的に非表示にする」という項目は表示されなかった。
ウィジェットも改善されている。これまでは、ウィジェットパネルを開くと、まずはピン留めされているウィジェットが表示され、その下にニュースフィードが表示されていた。
Build 22563では、ウィジェットとニュースフィードをまとめたブレンドフィードとして表示するようになっている。新しいウィジェットやニュースを見つけやすくして、ユーザーが自分でキュレーションする手間を減らすのが狙いだ。もちろん、必要に応じて好みのウィジェットをトップに固定すると言ったカスタマイズも可能だ。
クイック設定のデザインも変わる。タスクトレイのWi-Fi/音量/バッテリーアイコンをクリックするとクイック設定が開き、Wi-FiやBluetoothのオンオフや音量の調節などができる。さらに、ここでBluetoothデバイスの確認だけでなく、接続や切断もできるようになる。
ほかにも、細かい変更点がいくつかある。エクスプローラーではクイックアクセスの検索が強化され、OneDriveやダウンロード、インデックス付の場所からのコンテンツが含まれるようになり、目当てのファイルを見つけやすくなった。
ウィンドーでは、エッジのタブをスナップアシストの候補として表示するようになった。この数は、「設定」→「システム」→「マルチタスク」で設定できる。
絵文字もアップデートされ、「溶ける顔」、「トロール」、「コーラル」、「ビーンズ」、「遊び場スライド」、「ミラーボール」などが利用できるようになった。

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