クリエイターだって働き方改革で理想的な仕事環境を手に入れたい!

『ソードアート・オンライン』川原礫先生×abec先生対談「クリエイターは沖縄ワーケーションやメタバースで仕事できる!?」

文●村野晃一/編集 ASCII

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「どれだけすぐに集中状態に持っていけるかが重要」
クリエイターの理想の仕事環境

abec 私生活と仕事の時間配分などは、どうしてらっしゃいます?

川原 私は、やばくなっちゃうと、もう配分なんて無きが如しで、起きている間ずっと仕事してるみたいな感じです(笑)。

abec そうなっちゃいますよね(笑)。

川原 本当は自分で、週に何日仕事して一日オフの日を作るとか、やれるのがベストなんでしょうけど、まあなかなか。スケジュールは自分で調整するしかないし、調整した結果、年休5日とかそんな感じになる(笑)。

abec 年間の休みが5日は相当ですね(笑)。

川原 でも実際、1日まったく一切仕事しない日なんて、年に5日ぐらいだと思いますよ。ただ、1日の中でのちょっとした短時間の配分も自分でできるので、会社だったら休憩時間が決まってますけど、自宅ならもう無理ってなったら散歩するとか、ソファーに寝っ転がって漫画を読むとか1、2時間やれないことはないので。

abec 僕も基本的には同じなんですけど、ここ数年、SSS by applibotっていうクリエイティブスタジオに所属してまして、朝出社したり定例会議があったりするんですね。でも、決まった時間にやらなきゃならないことが定期的にあるっていうのは、思ったよりきついなって思います。

 フリーランスのときは、集中してできるとこまでやって、集中力が切れたら寝るみたいな。自分の身体の調子と合わせて調整できるんですよ。

 でも、今から寝たら定例に出られないから起きてなきゃとか、すごく集中して作業できてるけどちょっと打ち切って定例に出て、そのあと調子が戻らないとかいうことがよくあって。

 自分で仕事と休息のサイクルが出来上がってるんだったら、やっぱりフリーランスの生産性の方がめっちゃ高いなって思いますね。もちろん人にもよると思うんですけど。

対談はオンラインで行われており、一部画像が粗い箇所があります

川原 そういう意味で言うと、クリエイターにとっての理想的な働き方というのは、集中状態にどう持っていくかというのがものすごく重要だと思うんです。たぶんどのクリエイターさんも一緒だと思いますけど、その助走の時間が短ければ短いほどいい。

 どれだけ短時間にギューって集中力を高められる環境をどう作るかで、皆さんはすごく試行錯誤してるんだと思うんですよね。

 私はアイドリング時間を短くするためにファミレスの環境を利用してましたし、会社で周りの人が働いてるから自分も働くっていう状況が助走を短くするという人もいるでしょうし。たぶんそれは人によって違うんですよね。

abec 確かに。

川原 身もふたもない結論ですけど、クリエーターにとっての最適な環境って一人一人全然違うんですよ。自分に合ったスタイルをどう見つけて、どう構築していくかというところが、クリエイター職の最大のテーマと言ってもいいと思うんです。このコロナ禍で、その再構築をみんなが強いられて苦労されてるんじゃないかなって思いますね。

abec先生による『ソードアート・オンライン』最新刊カバーイラストの制作過程。左からラフ画、線画、完成イラスト

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