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新型コロナ抗体、接種後3カ月で半減=東北大が3000人対象調査

2022年02月10日 06時29分更新

文● MIT Technology Review Japan

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東北大学東北メディカル・メガバンク機構が2021年7月から11月に、約3000人を対象に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗体量を測定したところ、2回目のワクチン接種の翌月以降に実施した検査ではほぼ全員が抗体陽性を示す一方、3カ月後には半減していることが分かった。

東北大学東北メディカル・メガバンク機構が2021年7月から11月に、約3000人を対象に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗体量を測定したところ、2回目のワクチン接種の翌月以降に実施した検査ではほぼ全員が抗体陽性を示す一方、3カ月後には半減していることが分かった。 同機構は宮城県で実施中の長期健康調査の一環として、新型コロナウイルスの抗体検査を受けた3008人に対して抗体量を測定し、併せて、自記式調査票を回収してワクチン接種の有無および接種年月の情報を得た。すると、ワクチンを2回接種した人は抗体量が十分に上昇していたものの、2回目の接種から3カ月経過あたりで、抗体量はおよそ半分になっていた。また、飲酒、喫煙、年齢、性別が抗体量に有意な影響を与えていた。女性は抗体量が多く、高齢者や飲酒・喫煙習慣がある人は抗体量が少なかった。 東北メディカル・メガバンク機構によると、今回の調査はワクチンの接種回数と抗体量との関係を、数千人規模の一般住民に対して調べた国内で唯一の調査。

(中條)

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