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確定申告は、マイナンバーカードとスマホの組み合わせでカンタンになる!

2022年02月09日 15時00分更新

文● ASCII

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確定申告はe-Taxがおすすめ!

 確定申告の時期が近づいてきた。

 確定申告の種類は、大きく分けてインターネットを利用した電子申告(e-Tax)と、書面の申告書を税務署へ持参または郵送で提出する方法の2種類だ。

 新たに個人事業主になった人や副業を始めた人など、確定申告に慣れていない人にとってはあまり馴染みがないかもしれないが、e-Taxの利用方法は、実は難しくない。国税庁のホームページに掲載の「確定申告書等作成コーナー」(https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top)でフォーマットに従って必要事項を入力すれば申告書を作成でき、そのままホームページ内から税務署に提出できる。

 税額などが自動計算され、一部項目は自動入力されること、かつ、自宅から24時間利用できることで利用者も増えており、令和2年分の確定申告では、4分の3強の人が、確定申告書等作成コーナーをはじめとした、作成ツールを利用しているという。

スマートフォン+マイナンバーカードで確定申告がもっと便利に

 なお、国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」は、PC、タブレット、スマートフォンから利用できる。中でも、「スマホ申告」は、スマートフォンの大きさや操作に特化した「専用画面」で各種入力などが行なえるため、e-Tax初心者にもオススメの申告方法だ。

 スマホ申告が導入されたのは平成30年分の確定申告だが、以降も改修が続けられており、その使いやすさはブラッシュアップしている。マイナンバーカード広報事務局によれば、昨年は102万件がスマホを使って申告されているという。これは、2年で利用件数がおよそ8倍という大幅な増加だ。令和4年の1月からは、「特定口座年間取引報告書」「上場株式等の譲渡損失額」「外国税額控除」がスマホ専用画面で申告書を作成できるようになり、対象ユーザーも増え続けている。

e-Taxによる電子申告のメリット!

本人確認書類の提出が不要……税務署へ申告書などを提出する際は、毎回本人確認書類の提示または写しの添付が必要だが、e-Taxでは添付が不要。

還付がスピーディー……e-Taxで提出された還付申告は、3週間程度で還付を処理される。

24時間受付……確定申告期間中は、24時間e-Taxでの提出(送信)が可能。(※メンテナンス期間を除く)

控除額が10万円アップ……青色申告の承認を受けて事業を行なっている人が、e-Taxにより申告(電子申告)を行なう場合、または電子帳簿保存に係る承認を受けている場合において、一定の帳簿記帳を行なっているなどの要件を満たすときは、55万円の青色申告特別控除に10万円の控除額が上乗せされる。

 実は、PCからe-Taxを利用する場合でも、スマートフォンを活用して、さらに便利に確定申告ができることをご存知だろうか。

 従来、マイナンバーカードを利用してe-Taxを利用する場合は、対応するICカードリーダーライターの用意や事前設定、専用ソフトウェアのインストールが必須だった。しかし今回の確定申告から、マイナンバーカード読取対応のスマートフォンを使うことで、ICカードリーダーライターが不要となったのだ。

 マイナンバーカードを利用した申告では、「マイナポータル」と連携を行なうことで、一部の入力も自動化できる。例えば、保険会社などと連携し、控除証明書などのデータを一括で取得し、自動で確定申告書するといった運用が可能だ。

 マイナポータルと連携して入力できる項目は「生命保険料控除」「住宅ローン控除」「特定口座年間取引報告書」のほか、新たに今回の確定申告からは「医療費控除」「ふるさと納税(寄附金控除)」「地震保険料控除」も追加されている。

 申告書には、正確に数字を記載する必要があるため、通常は、各保険会社などから発行される書類を参照しながら、数字を入力していく必要がある。この手間が省けるだけでも、確定申告にかかる時間をグッと減らせるはずだ。

 毎年確定申告をする必要があって、まだマイナンバーカードを持っていない読者は、この機会にマイナンバーカードの取得と、e-Taxでの利用を検討してみてはいかがだろう。

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