モンスターの迫力満点!USJ新アトラクション『モンスターハンターワールド:アイスボーン XR WALK』体験レポ

2022年01月22日 11時30分更新

文● ジサトラハッチ 編集●ASCII

高低差のあるフィールドの実在感と
モンスターの迫力に驚愕!!

『モンスターハンターワールド:アイスボーン XR WALK』は、VRヘッドセットを被り、360度で描かれた『モンスターハンターワールド:アイスボーン』のバーチャル世界に飛び込み体験する、XRコンテンツになっている。開催期間は2022年1月21日(金)〜8月28日(日)を予定している。

 最大4人プレイで、所要時間は約60分。プレイ対象は10歳以上で、かつ身長147cm以上。完全予約制プレミアムイベントのため、スタジオ・パス(「1デイ・スタジオ・パス」などの入場券)とは別に、有料チケットが必要。チケット価格は1980円からとなっている。

 施設に入ったら、まずはQRコードの書かれたカードが渡され、それを使ってハンター登録を行なう。ハンター登録では、プレイヤーの顔、全身の装備、武器を選択し、名前を入力する。選択できる武器は大剣、太刀、ハンマー、スラッシュアックス、ヘビィボウガンの5つ。プレイの途中でスイッチの付いた棒状のデバイスを渡され、それがVRヘッドセット上ではゲームさながらの武器に見える。

ハンター登録で、自分の見ためや武器を選択する

 大剣、太刀、ハンマーは、袈裟斬りに振って攻撃、振りかぶった時に2秒ほど停止して振ることで、溜め攻撃になる。ヘビィボウガンは、スイッチを押して矢を射出、スラッシュアックスはスイッチで剣モードに移行するようだ。また、どの武器も両手で握って使用し、顔の前に持って行くことで防御ができる。

 プレイヤーは、ハンター登録を済ませた後、荷物をロッカーに入れてから入場する。体験に影響があるとして、手荷物、時計、装飾品なども取り外す必要がある。重量約8kgある専用機器を装着しての体験になるため、服装や靴によっては体験できないため、事前に確認しておくとイイだろう。

 荷物を置いて入場すると、集会エリアを再現した部屋で体験前のプレショーが行なわれる。プレイヤーは前線拠点「セリエナ」にやって来た見習いハンター。受付嬢から説明を受けていると、モンスターに襲われて逃げ帰ってきたハンターが現れる。取り残されたハンターがいることを聞き、見習いハンターであるプレイヤーが救出に向かうというストーリーだ。

まずは『モンスターハンターワールド』の世界観を再現した調度品などで彩られた集会エリアでプレショーを体験

『モンスターハンターワールド』の装備に身を包んだスタッフによる迫真の演技は、ゲームの世界に入り込んだと錯覚するワクワク感を与えてくれる

 プレショーを見た後は、VRデバイスなどを装着して体験がスタートする。

 まずは、手首と、中指にゴム製のバンドを掛け、プレイヤーの手の位置を検知するハンドトラッカーを両手に取り付ける。その後、バックパックPCを背中に背負い、胸と胴回りをハーネスで止める。

ハンドトラッカーゴム製のバンドを手首と中指に掛け固定する

VRデバイスを動作させるバックパックPCには、体験の途中に渡される棒状のデバイスも取り付けられている

 各種デバイスの装着は、事前に説明があるが、スタッフが丁寧にフォローしてくれるので初めてでも安心だ。スタッフの誘導に従ってスタート地点に移動し、VRデバイスは頭の上に乗せ、位置のトラッキングが終ったら、VRヘッドセットを被る。

 サウンドはVRデバイスの純正ではなく、別途取り付けられたマイク付きのヘッドセットを使う。ヘッドセットからは、同時にプレイする仲間の声が聞こえる。

 デバイス情報は非公開で、暗い体験スペースの中では仔細に確認できなかったが、VRデバイスはHTCの「VIVE Pro」のようだった。

VRデバイスは前面の文字からVIVEであることが分かる。解像度とカメラの形状からVIVE Proっぽい

 また、バックパックPCは、おそらくHPの「VR Backpack」がベースになっているものと思われる(暗くて判別できなかったが)。ハーネスキットにより、背中とPCの接触面がなく、世に出始めた頃のバックパックPCに比べ、PCの熱を背中に感じ辛いと感じた。

専用機器を全て装着したら、いよいよ体験がスタート!

 VRデバイスを被ると、雪に覆われた世界が広がっている。目の前には木造の大きな門があり、先輩ハンターがその門を開いたら、導蟲(しるべむし)に従って移動する。

 フリーローム型のVRは、複数人でプレイした場合、人と人がぶつかる危険性が懸念されるが、本作では導蟲の光に誘導されることで、接触がないようになっている。

 また、岩肌に覆われた狭い道や崖といった、速く移動するのが憚れるロケーションのため、自然とゆっくりとした足取りになる。

 それでいながら、両手を交互に動かして蔦を登ったり、楔虫(くさびむし)にスリンガーを撃って高所に素早く移動したりと、限られた施設内の空間で『モンスターハンターワールド』らしいアクションを、リアルに体験できる。

 道中には「クモの巣」や「雷光虫」、「エルトライト鉱石」など、ゲーム内と同じく素材があり、手を伸ばすことで採取できる。右手をかざすとハンターノートが現れ、アイテムの収集状況なども確認可能だ。

 そうしながら、フィールドを進んでいくとイヴェルカーナに遭遇する。オトモアイルーから武器を渡されて戦闘開始。VRで自分が持った武器を見ると、いかに本作の武器が大きく、そして迫力があるかに驚く。そして、もちろん対峙する大型モンスターの迫力も凄まじい。モニター越しで見るのとではまったく違う、存在感のあるリアルな動きで襲い来るモンスターとの戦いは、まさにハンター気分が味わえる。

 モンスターには、武器を振って攻撃し、天井にある氷柱をスリンガーで落としてダメージを与える。モンスターに体当たりされると手に持ったデバイスが振動し、前方の送風機から風が送られ、実際に攻撃を受けたような感覚が楽しめる。部位破壊もできるので、積極的に狙う楽しみもある。

 体験が終った後は、ハンター登録に使用したカードが戻される。カードに記載されたQRコードをスマートフォンで読み取ると、専用サイトにて自分の記録が確認できる。バトルや探索のスコア、称号などが記録されているので、フルコンプ目指して再チャレンジしたくなるかも。

専用サイトでは、仲間と自分のスコアが確認できる

採取した素材やモンスターの痕跡数、バトル時の攻撃回数により、スコアが決まる

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