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Pythonエンジニア育成推進協会の顧問理事が語るプロジェクト

第1弾はPythonスターターガイド!自由に利用可能なオープンドキュメントが正式公開

2021年12月24日 09時00分更新

文● 菱沼佑香 編集●MOVIEW 清水

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 こんにちは、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会(以下、当協会)の顧問理事の寺田学です。当協会が提供しているPython3エンジニア認定試験の試験問題策定と、コミュニティ連携を行なっています。

 また、日本国内でのPythonの普及や開発支援を行なうためのカンファレンス「PyCon JP」を開催している非営利組織、一般社団法人PyCon JP Associationの代表理事を法人の設立当時から務めています。

 当協会は誰もが自由に利用できるようなPython初学者向けのドキュメントを作成し、公開するというオープンドキュメントプロジェクトに取り組んできましたが、先日ついに公開を迎えました。

 そこで今回はこのオープンドキュメントプロジェクトについて、お話してみたいと思います。

オープンドキュメントプロジェクトのきっかけは「初学者の教育」

 Pythonの初学者に教育を行なう際、まずはPythonの特徴やインストール方法などを最初の方で学んでもらいます。

 こういった内容は誰に対しても行なわれるものですが、教える側は教育の機会がある度に、バージョンによって異なる点などの変更が必要な個所を確認し、変更しています。

 ですが正直なところ、それを確認するために文書を読み直し、環境を作り、ひとつひとつ確認し、キャプチャをとって変更するという作業を毎回行なうのは手間です。これは教育にかかわる方の多くが抱えられている問題でもあると思います。

 そこで、頻繁に使われる部分をドキュメンテーションとして共有され、さらに変更があるたびにメンテナンスされていくものがあれば、わざわざ教育する側が環境を作るなどの作業をせずとも新しいバージョンに対応した資料を作ることができるし、便利だよねという発想からこのプロジェクトは始まりました。

第1弾として公開されたPythonスターターガイド

メンテナンスは協会が実施、プルリクエストで提案も受け付ける予定

 このプロジェクトで公開される資料はみんなが使うようなPythonの標準的なもので、現在は第一弾としてインストールセットアップやエディタなどを上げています。

 ここから徐々にコンテンツをさらに増やしつつ、変更があった場合のメンテナンスは当協会が行ない、常に最新状態を保つように運営していきます。また、それに伴い、今後オープンソースではよくあるプルリクエストを取り入れる計画があります。

 これによって利用者からの提案を受け付け、みんなでより良いものにしていければと考えています。搭載されたときには、遠慮せず、どんどん意見を上げていってください。

ポイントは「複製・改変OK、自由に利用できる」こと

 オープンドキュメントプロジェクトではクリエイティブ・コモンズの表示4.0国際という、クリエイティブ・コモンズの中で最も制限が少ないライセンスを適用しています。

 クリエイティブ・コモンズは、国際的なライセンスの取り決めの一つで、ノンコマーシャル、商用利用禁止など、いくつかの種類があります。

 今回このプロジェクトで適用した「4.0国際」は、比較的よく使われているライセンスです。この規約で決められていることはとてもシンプルで、クレジットの記載はしなくてはなりませんが、複製・改変が可能で、使用に際して提供元の許諾をとる必要がないというものです。

 そのため、オープンドキュメントプロジェクトの利用者はクレジットをつけて頂ければ、当協会に連絡をいただかなくとも、自由にお使いいただけます。また、利用範囲も限定されておらず、企業や教育機関はもちろん、用途は商用の教育、書籍でも利用できます。とはいえ、利用にあたって気になる人はいるかもしれません。心配な方は一度、規約をご確認ください。

 ちなみに、「国際」とついていますが、これは国内外で同じ法的効力を持っていることを示しています。クリエイティブ・コモンズはバージョン3まで、日本語版の翻訳は英語の参考和訳程度でしたが、4.0に関してはどちらを読んでも法的拘束力は同じ内容になるよう整備されていますので、安心して日本語版の規約を読んでみてください。

さいごに

 まだこのプロジェクトは始まったばかりで、メンテナンスに関わっているメンバーは執筆者2名と3名のレビュアーの5名体制で、きっちりとしたワークフローが回っているわけではありません。今後体制を徐々に強化し、どんどん整備をすすめ、業界の注目を集められればいいなと思っています。

 今回、クリエイティブ・コモンズ表示4.0国際を適用したのは、利用において細かなことを気にせずに自由に使ってほしいという思いからです。「ここで使いました!」という連絡があれば、活用されてうれしいという想いはありますが、連絡も必要ありません。企業内や教育の現場でどんどん活用していただければ嬉しく思います。
 

執筆者:菱沼佑香

IT企業(ソフトウェア開発、セキュリティ、ホスティング)で営業事務、営業、マーケティングを経験。現在は吉政創成株式会社で取材、撮影、ライターとして主に活動。月刊連載数本。

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