このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第330回
現時点で世界一の性能を誇るNubia「REDMAGIC 6S Pro」はゲーマーなら検討すべき
2021年12月18日 12時00分更新
最近のフラッグシップスマホは十分すぎるほどのパワーを備えていますが、どうせ買うなら最強の端末を選びたくなるのが人の性。ちょうど記事執筆時点で次世代プロセッサー「Snapdragon 8 Gen 1」が発表されましたが、記事執筆時点でAnTuTu Benchmarkでトップの座に君臨しているのが、ZTE傘下のNubiaから発売されたゲーミングスマホ「REDMAGIC 6S Pro」です。
上位モデルは4色に光るファンが
背面から透けて見えるスケルトン仕様
「REDMAGIC 6S Pro」はOSに「RedMagic OS 4.0」(ベースはAndroid 11)、SoCに「Snapdragon 888+ 5G」を採用しています。
本製品には、メモリー16GB(LPDDR5)+ストレージ256GB(UFS3.1)の「Ghost」(9万9900円)、メモリー12GB+ストレージ128GBの「Cyborg」(7万9900円)の2モデルが用意されており、Ghostは4色に光るファンが背面から透けて見えるスケルトン仕様となっています。
REDMAGIC 5シリーズでは、トランスペアレント(透明)モデルが日本で発売されなかったので、スケルトン大好き人間としてはうれしいところです。
メモリー、ストレージ、外観以外のスペックはすべて共通。ディスプレーは6.8型有機EL(2400×1080ドット、20:9、700cd/m²、DCI-P3カバー率100%、コントラスト比1000000:1、リフレッシュレート最大165Hz、タッチサンプリングレート最大720Hz)。
カメラは広角(64MP、0.8μm、F1.79、78.3度)、超広角(8MP、1.12μm、F2.2、120度)、マクロ(2MP、1.75μm、F2.4、78度)、セルフィー(8MP、1.12μm、F2.0)という構成です。
通信機能は5G、Wi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5.1をサポート。インターフェースはUSB 3.0 Type-Cと3.5mmコンボジャックを用意しています。
本体サイズは77.19×169.86×9.8mm、重量は220g。5050mAhのバッテリーを内蔵しており、充電時間は65分と謳われています。
GhostとCyborgの価格差は2万円。Cyborgでもメモリー12GB+ストレージ128GBという構成なので、ゲーミング用途に十分なスペックですが、空冷ファンの存在をアピールしたいなら、透けて見えるGhostを選びたいところです。
ショルダートリガーに加えて
スライド式トリガーを新搭載
ゲーミングスマホと言えば定番の機能は「ショルダートリガー」です。もちろん「REDMAGIC 6S Pro」にもショルダートリガーが搭載されており、加えて背面にスライド式トリガーが採用されています。
ショルダートリガーには、タップで1タップ、タップで再タップまで長押し、長押ししている間連続タップ、タップでふたつの位置を同時にタップ、タップしたときと離したときに異なる位置をタップ、マクロ……を登録可能。スライド式トリガーには、スライドで1タップ、スライドでふたつの位置を同時にタップ……を登録できます。
トリガー設定に限らず、「REDMAGIC 6S Pro」は設定が完全に日本語化されていない部分もあります。しかし、トリガーに関しては操作すれば画面上に反映されるので、一通り試せばどのような機能か把握できるはずです。
今回筆者は「PUBG MOBILE」で、左ショルダートリガーに「射撃」、右ショルダートリガーに「照準」、スライド式トリガーに「荷物開ける」と「伏せる」を登録してみました。左右ショルダートリガーには素早く、確実に操作したいアクションを、スライド式トリガーには緊急時に実行したいふたつのアクションを登録するのが便利だと思います。
AnTuTu Benchmarkのランキングトップを獲得
「REDMAGIC 6S Pro」は前述のとおり「Qualcomm Snapdragon 888+ 5G」を搭載しています。非常に期待しつつ主要ベンチマークを実施したところ、「AnTuTu Benchmark V9」の総合スコアは863414、「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは3703、「3DMark」のWild Lifeは5895を記録しました。
記事執筆時点のAnTuTu Benchmarkのランキングトップが「RedMagic 6」で、スコアが858734。つまり今回の計測結果はトップからスコアが4680ほどアップしたことになります。わずかな差ですが、それでもトップには変わりないので満足感は高いですね。
なお、パフォーマンス設定は「バランス」、「ライズ」、「ビヨンド」、「インフィニティ」の4段階が用意されていますが、実は今回のAnTuTu Benchmarkの最高スコアは「バランス」設定時に記録されました。今回試した限りでは、無理に最高パフォーマンス設定を選択する必要はなさそうです。
動作時の発熱については、AnTuTu Benchmark実行時に背面で36.9度、4K/60fps動画撮影時に40.8度を記録しました(室温21.7度で測定)。夏場に直射日光下でビデオ撮影した際に、どのぐらい発熱が高くなるかはわかりませんが、サーモグラフィーの画像を見てみると、右側面の排気口から熱風が出ていることが確認できます。空冷ファンには一定の効果はありそうです。
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