森から葉脈を見る形式のスケジューラーは
ピンチイン、ピンチアウトでGUI的に実現
ユニークなランチャーに続いてバルミューダが差別化策としてコストをかけて開発、バンドルしている専用アプリに、スケジューラー、メモ、ウォッチ、計算機の4つがある。いずれもiPhoneやAndroidでもOSの提供元がバンドルしたり、独立系アプリデベロッパーが提供している、よくあるステーショナリー系アプリだ。
当然のように初めての起動では、デスクトップ上のGoogle検索ウィジェットの真下の特等席に表示され、よく知る見慣れたAndroidスマホとは違った雰囲気を醸し出す。いくつかのAndroidスマホを並行して使用している筆者のメインは多くの人達と同じくGmail、Google カレンダーを常時使用し、メモ系は独自のDropbox Paperを愛用している。
専用アプリのウォッチや計算機は誰もが抵抗なく今日からでも使用できそうだが、グループ共有や機種間の共通性が重要で操作上の慣れが優先するスケジューラーやメモは、新しいアプリの機能性や操作上のアドバンテージだけでは即移行とはならないものだ。まさに「慣れに勝るUIなし!」なのだ。
スケジューラーは森から葉脈を見る的な感じで、年→月→日→時間といった徐々にディティールに入るタイプだが、ページ切り替えやプルダウンメニューでの選択切り替えではなく、スマホらしいピンチイン、ピンチアウトでGUI的に実現しているモノだ。スケジューラーはみてくれがピュアなテキスト系が好きな人もいるので、好みはわかれそうだ。
スケジューラーを参照中にタップするだけで、詳細の参照や編集画面にも即時移行できるので確かになかなかスピーディーで合理的、便利だ。またGoogle カレンダーとの同期も可能なので筆者のようにパソコンもスマホも数台以上で使っているユーザーにもありがたい。
スケジューラーは、ほぼ1年、12ヵ月をBALMUDA Phoneの一画面で一覧することができる。今回たまたま2021年と2017年の午後3時以降の時間帯の予定を見比べてみて驚いた。1年を通じて18時以降の仕事の予定や会食がほとんど入っていないコロナ禍の2021年と、そこそこ予定の入っていたパンデミックとは無縁の2017年の比較は、興味深い。時にはこういうマクロ的視野で見ることも大事だ。
スケジューラーに続いて筆者が興味を持ったのは専用の「メモ」アプリだ。筆者が現在使っているDropboxの「Paper」の機能はほぼすべてカバーされていそうだった。感覚的にはパソコン時代にもあったレガシーなカード型データベースメモアプリをよりクールにスマホ画面サイズに最適化したイメージだ。
メモ内にはテキストだけではなく、写真や動画も貼り付けて共存できる。残念ながらスマホでも多用されるPDFファイルはダメだった。メモはGoogle ドライブへのバックアップとリストアに対応しているので、安心して使えるだろう。
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