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今日は11月22日、ワンワンニャンニャンの日

コロナ禍でペット需要増、飼い主が感じている悩みは? パナソニックが実態調査

2021年11月22日 19時30分更新

文● ASCII

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ペット由来のアレル物質、対策は必須と獣医

 ペットを飼わない理由として挙げる人が多かった「抜け毛」や「ニオイ」について、専門家はどう見ているのだろう。

 ますだ動物クリニック院長で獣医師の増田 国充氏は、今回の調査結果について、コメントを寄せている。

 人にとって有害なペット由来のアレル物質には、ペットの毛(被毛)やフケ、唾液、ペットに寄生しているノミやダニなどがあります。人との共生を前提に、室内で飼いやすいように改良された抜け毛が少ない犬種などもいますが、アレル物質がゼロのペットはいません。

 飼い主さんやご家族に今現在は体の不調がなくても、いずれ出てくる場合もあります。飼い主さんの体質にもより個人差がありますが、ペットを飼うのであればアレル物質対策はした方がよいでしょう。対策をしたから症状が出ないというわけではありませんが、飼い主さんにとってもペットにとっても、よりよい環境にするための工夫は心がけていただきたいです。

 調査2では、ペット由来のアレル物質についてもペットオーナーに訊ねている。その結果、12.2%が「詳しく知っている」、43.0%が「聞いたことがある」と回答しており、認知度は半数を超えていることになる。

ペット由来のアレル物質対策を 積極的にしない理由

 ところが、ペット由来のアレル物質への対策の有無やその程度を聞くと、「積極的に行っている」という回答は18.1%にとどまった。45.7%は「あまり行っていない」、36.2%は「全く行っていない」と回答しており、ペットのアレル物質を認知しているオーナーに対照を絞っても、81.9%は「積極的な対策をとっていない」という結果になった。

 積極的な対策をしない理由を聞くと、「不快な症状が出ていないから」が48.7%でもっとも多く、「効果的な方法がわからない」も23.5%と回答が集中した。

 対策について増田 国充氏は、以下のようにコメントしている。

 ペットにシャンプーやブラッシングをしてあげることで、抜け毛やフケの予防となり、ペット由来のアレル物質の抑制につながります。またハウスダストや花粉などによる体の不調には、空気環境を整えることが有効とされていますが、ペット由来のアレル物質対策にも室内の空気環境を整えることが有効だと考えられます。ペット由来のアレル物質となる抜け毛は、ペットから毎日発生するハウスダストのようなものですから、換気や掃除は毎日こまめに行うことが肝心です。空気清浄機などを使って、空気をよりよい状態に保つことも効果があります。(抜粋)

 こまめな毛並みの手入れや、空気を清浄に保つ習慣を取り入れることで、ペットと人が共生しやすい環境を作ることの重要さを、増田 国充氏は説明している。

 自宅にいる時間が長くなったことで、ペットを飼うかどうか悩んでいる読者もいるだろう。生き物を飼うことの重大さを認識することは前提だが、空気の質にこだわることも、ペットと人がお互いに心地よく共生できる環境作りのひとつと言えるだろう。

 なおパナソニックでは、帯電微粒子水(ナノイーX)を搭載したエアコンや空気清浄機、洗濯機などを販売している。ナノイーXは、水から生まれて水にもどる、微小なイオン。カビや花粉、菌・ウイルス、ニオイなどと加えて、本稿でテーマにしているペット由来のアレル物質を分解、抑制する効果があり、ペット臭の脱臭効果があることが明らかになっていると同社は説明している。

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