このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第190回

KDDIグループの第3か第4のモバイルサービス「BIGLOBEモバイル」は意外にいい格安SIMになっていた

2021年10月31日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 直近ではNTTグループの再編で「OCN モバイル ONE」の存在が注目を集めているが、KDDIの傘下には以前からMVNOの格安SIMとして「BIGLOBEモバイル」がある。BIGLOBEモバイルに、MNOのグループ企業ならではの高い品質やサービスを期待してもいいのか、今回あらためて検証した。

2017年にKDDIの完全子会社になったビッグローブが展開する「BIGLOBEモバイル」

YouTubeやABEMAでノーカンのエンタメフリー・オプションや
加入から1年間の割引、端末割引販売が魅力

 BIGLOBEモバイルのサービスで特徴的なものといえば、YouTubeやABEMAなどでの通信量がカウントされない「エンタメフリー・オプション」がある。また、端末販売も強化しており、公式サイトではiPhone SEやSIMフリースマホとSIMとのセット購入時の高額ポイント還元、家電量販店の店頭でもやはりSIM契約時に大幅な値引き販売が実施されている。

一番の特徴はこの「エンタメフリー・オプション」。主要な動画配信、音楽配信、電子雑誌サービスなどの利用時に通信量がカウントされない

 肝心の毎月の料金という面では、最近値下げされたライバルの格安SIMには及ばず、音声SIMで月3GBの「プランR」は月1320円と最安クラスとは若干差がある。しかし、加入から1年間は割引により、月770円となり、前述のエンタメフリー・オプションも月308円で追加できる。

通常料金は格安SIMの中で最安値クラスとは言いがたいが、最初の1年間は割引があるほか、前述の「エンタメフリー・オプション」の存在も大きい

 2年目以降は通常の料金になるが、昨今は乗り換えも簡単なので、1年経って、そこで魅力を感じなければ違うサービスを検討してもいいだろう。また、ユーザーに個別に案内される特典もあるようで、うまく利用すればかなりオトクに利用できる。

 なお、端末のセット購入時に付与されるポイントは「Gポイント」という独自のものだが、BIGLOBEモバイルの支払いに利用できるほか、各種ポイントへの交換が可能。交換時には手数料分のポイントが減るが、もともとポイント還元が大きいため利用方法が決まっているならば問題ないだろう。

 ネットワークについては、当初はドコモ網を用いるMVNOとして開始されたが、KDDIの子会社化以降にau網にも対応。どちらかを選べるようになっており、ネットワークの違いによる料金差はない。

 さらにBIGLOBEの既存ユーザーは、BIGLOBEの基本料金に相当する220円を引いた額が請求される。たとえばPC-VAN由来の古くからのメールアドレスの維持のためだけにBIGLOBEを契約していて月220円支払い続けているネット界のベテランユーザーの場合、そのアカウントでBIGLOBEモバイルを申し込みすれば、実質的に月220円引きになるわけだ。

通信速度は最速とは言えないが
昼休みの混雑時間帯も含めて、快適に利用できる数字

 実はBIGLOBEモバイルの通信速度については、過去あまり良くない時期があり、そうした評判を記憶している人もいるかもしれない。ところがKDDI傘下になり、特にauネットワークのSIMでは大きく改善されている。今回の速度計測でもすごく高速という結果ではなかったものの、さらに上の数値が出ることも珍しくなく、実際の利用では混雑時間帯の利用でも大きく使用感が悪くなるということはなかった。

 今回テストに用いたのはBIGLOBEモバイルのauネットワークのSIM。比較用に用いたのはIIJmioのドコモ版SIMとLINEMO、ahamoだ。LINEMOとahamoは5G対応端末、IIJmioとBIGLOBEモバイルは4G対応端末で計測しているが、今回はいずれも4Gエリアで接続している。

 まず、比較的空いていると思れる午前10時の速度では、BIGLOBEモバイルは単純な速度では上位ではないものの、快適に利用できる数字は十分出ている。ahamoはこのとき100Mbps超えだが、スマートフォンでこの速度が出ていても使用感はそれほどアップするわけでなく、BIGLOBEモバイルとの比較で数値ほどの差は体感できない。

平日10時頃の速度

(Mbps) 下り 上り
BIGLOBE 14.10 4.84
IIJmio 30.00 17.80
LINEMO 45.60 11.20
ahamo 142.00 16.50

 格安SIMの実力比較でよく使われる昼休みの時間帯では、BIGLOBEモバイルの下りは比較的良好だ。上りが遅いのでウェブサイトの閲覧では反応が鈍いこともあるが、動画視聴では良好で、TVerでは最高画質ではないものの快適に視聴できた。

平日12時45分頃の速度

(Mbps) 下り 上り
BIGLOBE 8.56 1.98
IIJmio 3.54 11.40
LINEMO 31.20 15.20
ahamo 97.50 12.20

 そして、夕方18時。この時間帯でも同じMVNOの格安SIMのIIJmioよりも高速。ただし、上りが遅いために反応が遅いこともあったのは残念だ。

平日18時頃の速度

(Mbps) 下り 上り
BIGLOBE 11.90 0.92
IIJmio 9.59 11.01
LINEMO 27.00 9.61
ahamo 24.20 12.60

 以上のように、ウェブサイトの閲覧や動画視聴などでは特に問題なく利用できる。加入1年目だけではあるが、月3GBが770円で利用できるとすれば、かなり便利なのではないだろうか。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン