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NVMe SSD搭載のオールフラッシュストレージ、重複排除機能も搭載

NEC、VDIや高負荷ワークロード向けストレージ「iStorage Vシリーズ」発売

2021年10月15日 10時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 NECは2021年10月15日、ストレージの新シリーズ「iStorage Vシリーズ」2機種(4モデル)を発売した。NVMe SSD搭載のオールフラッシュストレージで、重複排除機能も備えるなど、VDI(仮想デスクトップ)環境や大規模データベースなど高負荷ワークロード環境のプライマリストレージ用途に適するとしている。

NECが発売したiStorage Vシリーズ「V300」

iStorageのラインアップと新しいVシリーズの位置づけ

 今回発売されたのは、エントリー機種の「V100」と高性能機種の「V300」の2機種。それぞれの機種で、ストレージコントローラが暗号化を行う暗号化モデルと非搭載の非暗号化モデルを用意しているため、合計で4モデルとなる。

iStorage V100/V300のハードウェアスペック詳細

 既存のクラウド/仮想化環境向けストレージであるMシリーズはSAS SSDを搭載しているが、今回のVシリーズではNVMe SSDを採用したオールフラッシュ構成をとっている。これにより、処理時間(ターンアラウンドタイム)が最大およそ88%短縮される(V100とM120の比較)。加えて、大量のストレージI/Oを少数のドライブでもカバーできるようになり、省スペース化やコスト低減にもつながるとしている。

 もうひとつ、Mシリーズに搭載されているデータ圧縮機能に加えて、Vシリーズでは重複排除機能も搭載した。特にVDI環境では重複排除によるデータ容量削減効果が大きく、データ圧縮と合わせて最大98%の容量削減ができるとしている。

iStorage Vシリーズの特徴

 そのほか、ストレージの二重化(クラスタ化)による高可用性構成、接続した外部ストレージのボリュームをVシリーズにマッピングして単一ストレージに見せる機能、1台を複数の組織(テナント)向けに仮想分割するパーティショニング機能なども備える。

 希望小売価格(税抜、最小構成価格)は、V100の非暗号化モデルが475万円から、同 暗号化モデルが515万円から。V300の非暗号化モデルが1000万円から、暗号化モデルが1126万円からとなっている。

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