コロナ後の成長とDX、業務自動化のチカラ

文●ASCII

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 DXをどう進めればいいのか?

『デジタルシフトに遅れをとると、市場の競争に勝ち残れない』を頭に刻み、経営者は変わるビジネス環境に対して迅速な決断を、管理職は多くの部下のエンパワーメントを信じ、全社員は顧客に最高の価値を提供することを実行するのです。

 そのために、デジタル化(デジタイゼーション)とオートメーション化は、有効な手段として存在しています。この組み合わせは、DX(デジタルトランスフォーメーション)に大きいインパクトを与えます。

 組織やチームのリーダーや、これからDXを学ぶ方向けのe-book付きコンテンツです。

コロナ後の成長を考える

 2021年現在、さまざまなIT系メディアの記事やレポートで取り上げられているように、コロナ禍はDX推進の機運を高めました。

 DXレポート2では、ほとんどの企業がDX推進までは至っていないと言いつつも、少なくとも、これまでと違うビジネススタイルでニューノーマルを乗り越えています。

 新たなチャレンジの波が次々と押し寄せている中を、いかに舵取りをするかは、この2-3年の課題となるでしょう。

 経営者の多くはコロナ後のビジネスを見据え、準備をしているはずです。各企業とも、需要を取り込もうとして収益の拡大に注力し、競争の火ぶたが切られます。その時、企業の優位性は何で測られるでしょうか?それこそが、今取り組まなければならないDX推進なのです。

 デジタル化とオートメーション化を進めてこそ、敏捷でミスのないビジネスが実現でき、顧客への最高の価値提供が可能になります。

わかりやすいDX、顧客体験の向上

 『顧客へ最高の価値を提供する』という言葉はピンときますか。業種や業務によりけりですが、『顧客起点で考える(顧客に近づく)』ことを実行すると、何をやるべきかがはっきりしてきます。

・顧客は自社の製品・サービスをなぜ利用しているのか
・顧客から評価され、続けて利用してもらうには今のままでいいのか
・今の製品やサービスを変化させる必要があるなら、どのように変化させればいいのか
・顧客が次に求めるサービスは何か

 スーパーに買い物に行くことを例にあげましょう。Aさんは自宅から徒歩10分のXスーパーを利用しています。

 AさんのXスーパーに対する買い物体験は「可もなく不可もなく」。だから、もっと自宅寄りに新しい気の利いたYスーパーができればそちらを利用してしまうでしょう。これといった強みが無ければ、アクセスの良さに負けてしまいます。

 たとえ競合スーパーができたとしても、変わらずXスーパーを利用していただくには何をすべきでしょうか。

 スーパーの例では、品ぞろえの豊富さ、新鮮さ、クーポンなどのプロモーションなど、Aさんはじめ他の顧客もXスーパーを選択したくなる理由が必要です。そのためにテクノロジーを駆使し-デジタル化とオートメーション化-顧客のニーズを把握、サービスに反映するのです。

 売れ筋は何でしょうか、いつ、セールをすると売り上げが最大化するでしょうか、顧客が取り入れてほしいと思っているサービスは何でしょうか。来店せずに買い物を済ませたいというニーズ、購入した食材を使ったレシピの配信や、レシート情報を家計簿に連携するアプリなど、いずれもデータによって裏付けされる『顧客が求めている価値』なのです。DX推進というと、ひたすらIT化やクラウドサービスを利用することをイメージしがちですが、日本人が一番得意としているおもてなしをデジタルとオートメーションで提供していくことなのです。

社員体験の向上

 DX推進は企業の競争力を高め、成長を実現します。ここで注視してほしいのは、社員の働き方についてです。

 コロナ禍での雇用調整やテレワークなど、慣れない環境に対応し、その上労働人口は減る一方です。さまざまな業務をこなす社員は疲弊しないわけがなく、この状況を打開したいと思うでしょう。

・どうしたら効率化できるのか?
・もっと顧客の満足度を高める仕事をしたいのに、なかなか着手ができない

 など、こなさなければならないこととやるべきこと・やりたいことの間で板挟みです。

 DX推進を強力に進めている競合企業は、社員の役に立つテクノロジーやシステムを導入し、業績は上がり、社員満足度もそれに伴って上がっているかもしれません。一方、DX推進に遅れをとった企業は何が待っているかというと、優秀な社員の流出です。コロナ後は企業が一丸となってビジネスを加速させていく必要があります。業務の役に立つテクノロジーを導入し、社員体験が向上すれば、顧客体験の向上にもつながっていくのです。

効率と生産性の劇的な向上

 DX推進には、業務のデジタル化(=データ化)が大前提にあります。そうすることで、業務プロセス全体を迅速に回すことができます。特に単純作業を自動化するRPAを活用すれば、これまで業務にかかっていた時間と工数(コスト)の削減を実現するのはもちろん、ミスなく・速く・休みなく実行できるため、即応性や敏捷性が高い組織になります。 その結果、社員や組織はお互いに有機的なつながりを深め、仕事に対する士気が上がります。そうしたRPAの導入事例は数多くあります。

40業務以上を自動化したものづくり企業の事例

 ここで紹介する昭和電機株式会社のRPA導入事例は、『働き方改革』に取り組むことを主目的にしたものです。

 もちろん、業務改善・効率化も視野に入れ、「残業を禁止したとしても、業務が終らないままでは帰れない」という課題を解決するために、3分、5分の業務でも自動化できるものを一つ一つRPAシナリオを作っていったと言います。

 “RPA導入の目的は、事務系の労働時間の削減、定型作業のロボット化による人的ミスの防止、業務手順の見える化と改善、新たな業務の創造―と、企画書には書きました。 「RPAを導入して○○円の削減になりました」というよくある話と比較すると、残業費用の削減しかありません。ほとんどが『プライスレス』です。 もちろん、プライスレスの部分でも、将来的にはコストにかかわってくるところもありますが、今すぐ何かっていう話にはならない。しかし、こういった少しの時間の削減や改善の積み重ねが、業務改善の効果を大きくします(昭和電機株式会社)“

 メールを送る、PDFを配信するという3分5分の業務でも、『ちりも積もれば』の考えのもと、自動化で生み出された時間で本来やるべき業務に着手することができたのです。RPAは業務のミスもなく迅速に回るわけですから、取引先へのサービス向上も実現しています。DX推進でよく挙がる『新しいサービスを生み出す』『ビジネスモデルを開発する』という点はありませんが、社員体験の向上と顧客体験の向上を達成しました。

 この昭和電機株式会社の自動化を支えたのが、Autoジョブ名人です。

稼働安定性、確固たるRPAツール『Autoジョブ名人』

 ビジネスのデジタル化とオートメーション化がDX推進を強力に後押しします。

 ぜひ、RPAを止めてはならない重要な業務-基幹システムとデータ連携する業務や、締め時間がある受発注業務-や、ミスができない反復作業などに活用してください。

 特にWebブラウザから情報を取得、加工するような業務において、Autoジョブ名人の稼働安定性は他のRPAツールより優れています。 エラーが発生したとしても知らないうちに止まっていたということはなく、アラートメールを発信するなど機能が充実しています。Autoジョブ名人は24時間365日働ける、一人の社員です。

カスタマーサクセス

 DX推進につながるデジタル化とオートメーション化。着手するからには成功していただきたいと考え、業務効率化を二人三脚で進めるプランを用意しています。

 RPA導入後の成果を早期に上げ、投資対効果を見える化することが重要です。そうすることで業務効率化、DX推進の全社展開に弾みがつきます。

 “RPA導入を成功させるためには、導入後の早い段階で成果を上げ、上層部に納得してもらう必要があります。最近のライセンスは年間契約のサブスクリプション型が多く、1年の間にある程度の投資対効果を出せなければ、そのプロジェクトは失敗と見なされてしまうのです。

 私たちカスタマーサクセス事業部は、RPA導入後3カ月間に何をしてどのような成果を上げるかが重要だと考えています。お客様に対しても、この3カ月の間にある程度の成果を出し、その成果を社内で提示することを勧めています(当社 RPAカスタマーサクセス事業部 事業部長 矢吹政之)“

※本ページの内容はユーザックシステムの「コロナ後の成長とDX、業務自動化のチカラ」の転載です。転載元はこちらです。

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