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T教授の「戦略的衝動買い」 第653回

「メガネを探して!」でメガネが答えてくれるOrbit Glassesを衝動買い

2021年10月07日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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まずカスタマー登録と製品の登録をする

オービット グラスの使用準備:アプリ登録編

 さて、この手の遺失物防止タグは例外なくすべてで、ユーザーアカウントの登録手続きが必要だ。前述したようにより多くのユーザーがクラウドサーチの趣旨に賛同すれば、あるユーザーが紛失したモノをほかのユーザーがネットに繋がった自分のスマホをゲートウェイ化して互助会的に探してあげるお助けサービスが可能だ。

 今回のオービット グラスも、最初に商品のユーザー登録とアカウント登録とが必要だ。残念ながら筆者が製品ユーザー登録をしようとした時には、オービット グラスはまだ選択商品になく、Orbit CardとOrbit Keyの2種類しかなく、筆者がどっちを選択したか今はもう覚えていない。

アカウント取得と実際の操作や活用には、スマホアプリの「Orbit-Find What You Need Whe You Need It」をダウンロード&インストールする

 続いてアカウント登録は、やけに長い名前のスマホアプリ「Orbit-Find What You Need When You Need It」をGoogle PlayやApp Storeからダウンロード&インストールして、アプリ内の設問に答える形式でする。

アプリを起動してメアドでアカウント登録、位置情報の提供を承認する

接続が完了すると、オービット グラスの現在位置が地図上に表示される

 アカウント登録にはメールアドレスとパスワードが必要だ。続いてスマホのロケーションデータの使用を承認し、対象商品であるOrbit Glassesを選択、手元にあるオービット グラスをACアダプターに繋ぎ、スマホのBluetooth経由で検索すると、自動的に見つけてペアリングしてくれる。現在地をマップ上に表示できれば無事完了だ。

お好みのアラート音やスマートリマインダーの設定をする

よく居る場所や、よく行く場所をスマートリマインダーに登録することで、メガネの置き忘れを防止できる

 スマホアプリ上に表示されているマップ画面の一番下にある「RING ORBIT GLASSES」をタップすると、離れたところにあるメガネのツルに貼り付けたオービット グラスが「ピロピロピロピロピュルピュルピュル〜」とアラーム音を鳴らして、メガネの現在地を教えてくれる仕組みだ。

 常時メガネを外せない近眼の人を除いて、老眼鏡や一時的に使うブルーライトカットメガネなどの場合は自宅やオフィスに置き忘れることも多そうなので、「スマートリマインダー」で自宅やオフィスなど、よく行きそうな場所を事前登録しておくと便利だろう。うっかりメガネを置き忘れても、スマホのお知らせで置き忘れを教えてくれる。

AlexaアプリにOrbitスキルを関連付けることで、音声発話でメガネを見つけることができる

 また昨今は「アレクサ!」と呼びかけて、どこに置いたか忘れてしまったスマホやキーホルダーに取り付けた紛失防止タグを鳴らして見つけるのが、遺失物探索の常套手段だ。オービット グラスも例外なく、「アレクサ!オービットでメガネを見つけて!」と発話すれば、行方不明になってしまったメガネに取り付けたオービット グラスが、アラートを発して居場所を教えてくれるはずだ。

今のところメガネの紛失防止タグとしては、唯一の商品かもしれないオービット グラス。今後より洗練され第2世代、第3世代の登場も期待したい商品だ

 筆者のやり方や設定が悪いのか、スキルのバグか、今のところ筆者が聞くと「メガネはありません」という返事の返ってくることが多い。ところがまず「オービットを開いて」と発話し、その後ひととおりオービットの使い方のうんちくを聞いた後に「アレクサ! オービットでメガネを見つけて!」と言うと、なぜかオービット グラスからアラートが鳴る。まだまだちょっとおかしい。

 今のところ、オービット グラスは唯一メガネの紛失防止を前面にうたったNFC紛失防止タグだ。しかし日本人に一番多い常時メガネの近視ユーザーを除けば、自然と対象ユーザーは老眼の人がメインなのだろう。メガネが見当たらず困ったオジサンが「アレクサ!メガネを見つけて!」とお願いしたら、「おでこの上ですよ!」と答えてくれる楽しい次世代商品の登場に期待したい。

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:Orbit Glasses
・購入:otona-mono
・価格:6980円

T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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