このページの本文へ

柳谷智宣がAdobe Acrobatを使い倒してみた 第137回

Acrobatでレビュー依頼が飛んできたらどうすればいい?(PC編)

2021年10月11日 09時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●MOVIEW 清水

提供: アドビ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 本連載は、Adobe Acrobat DCを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第137回は、Acrobatでレビュー依頼がきた際の対応方法について紹介する。

 Acrobat DCではウェブページやデザインなどの成果物のレビューを簡単に依頼し、コメントを手間なく集約できる。「第136回 成果物を複数人にレビューしてもらうならAcrobat DCを活用しよう」では主に依頼者側の操作を紹介した。そこで、今回はレビュー依頼を受けた場合に、どうすればいいのかを解説する。

 Acrobat DCユーザーはメールアドレスを入力して、関係者にレビューを依頼する。依頼された人にはメールが届くので、「開く」をクリックすると、ブラウザでDocument Cloudが開き、レビューするPDFファイルが表示される。

 ゲストとして任意の名前で参加してコメントを書き込むこともできるし、Adobe IDでサインインして自分のアカウントでコメントを付けることができる。ユーザー名を指定してコメントするメンション機能を利用するならAdobe IDでのログインが必要だ。

レビュー依頼のメールを表示し、「開く」をクリックする

ブラウザでPDFが開くので、ログインするかゲスト名を入力する

 レビューするPDFが表示されたらノート注釈やハイライト、下線、取り消し線、描画ツールなどを選択し、PDFファイルの任意の部分を指定すればいい。右側にコメントの入力フォームが表示されるので、入力し、「投稿」をクリックする。投稿はあとで編集し直すこともできるし、削除することもできる。

 Adobe IDでログインしている場合は、メンション機能も利用できる。「@」と入力すると共有しているユーザー一覧が表示されるので、名前を入力するか選択するとメンションが付く。メンションは青く表示され、メンションを付けられた人には通知が届く。特定の人に見逃して欲しくないコメントを入力する際に利用しよう。

画面上部のツールバーから注釈アイコンを選択し、該当箇所をクリックする

コメントを入力したら「投稿」をクリックする

「@」を入力してメンションを付ける

メンションを付けられたユーザー名は青く表示される

 注釈でコメントを入れるだけでなく、取り消し線や下線を引いたり、ペンで自由に書き込み、コメントを付けることも可能だ。レビューが完了したら、右上の「完了」をクリック。確認画面で「完了しました」を選択し、「続行」をクリックすればいい。レビューを依頼した人に通知され、作業終了となる。

 Adobe IDでログインしていない場合は、「完了」ボタンはなく、注釈を入れる度に自動的に上書きされる。

ハイライトや取り消し線、描画などレビュー内容によってツールを使い分けられる

「完了」をクリックすると確認ダイアログが開く

 ウェブブラウザではなく、Acrobat ReaderやAcrobat DCでレビューすることも可能。レビュー依頼が届くメールアドレスの無料のAdobe IDでログインしているなら、アプリに通知が届く。レビューすべき文書がわからなくなった場合、アプリを開き、チェックしてみよう。ブラウザで開いてしまったなら、Document Cloudの「他のユーザーが共有」からアクセスすることも可能。ブラウザで開いた状態であれば、右上の「Acrobatで開く」をクリックしてもいい。

 Acrobatアプリでレビューする場合もブラウザでの操作とほとんど同じでOK。アプリだと描画する際の線の太さを変更できたり、インターネットに接続していなくてもコメントを付けられるのがメリット。オフラインでレビューした場合、次回インターネットに接続したときにDocument Cloudにアップロードされる。

Acrobatアプリにログインしていれば、レビュー依頼が届く。画面はAcrobat Readerに無料のAdobe IDでログインしているところ

Adobe IDでログインし、Document Cloudの「他のユーザーが共有」からアクセスできる

Acrobatアプリでレビューできる。オフラインでも作業可能

 レビューを依頼する側ではないから、毎回ゲストアカウントで対応しているという人がいるかもしれない。確かにコメントを入力することはできるのだが、メンションを付けられないとか、後でコメントを再編集できないといったデメリットも多い。Adobe IDは無料で利用できるので、作成しておくことをオススメする。

 アドビのサイトの「ログイン」をクリックし、ログイン画面で「アカウントを作成」をクリック。メールアドレスや氏名、パスワード、生年月日などを入力してアカウントを作成しよう。

「ログイン」をクリック

メールアドレスなどを入力して、Adobe IDを無料で作成する

■関連サイト

カテゴリートップへ

この連載の記事