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MMORPGやVALORANTも遊べる性能、ゲーム以外でも活躍

Ryzen 7 5700G搭載でライトゲーマーにも最適、汎用性が高いコンパクトPC「SR-ar7-7660L/S7/W10」が高コスパ

2021年09月17日 13時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「SR-ar7-7660L/S7/W10」

 セブンアールジャパンが販売する、コンパクトなサイズながらも高品質かつ高機能を実現したBTOパソコン「SR-ar7-7660L/S7/W10」。APUに「Ryzen 7 5700G」を採用しているだけあって、高性能が期待できるが、果たしてはそれはどの程度なのだろうか。

 とくにゲームを快適にプレイできるかは、かなり気になるところだ。そこで、実際にテストを行い、SR-ar7-7660L/S7/W10のパフォーマンスを確かめてみたい。

SR-ar7-7660L/S7/W10
https://pc-seven.co.jp/spc/14400.html
13万7280円(9月8日現在)

        
SR-ar7-7660L/S7/W10の主なスペック
CPU Ryzen 7 5700G(定格クロック3.8GHz~最大クロック4.6GHz)、8コア/16スレッド、L3キャッシュ容量20MB
グラフィックス Radeon グラフィックス
メモリー 16GB(Crucial DDR4-3200、8GB×2)
ストレージ 500GB M.2 SSD(WESTERN DIGITAL WDS500G2B0C、NVMe)
PCケース INWIN Chopin
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ(USB外付け接続)
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)
電源ユニット 150W 電源(80PLUS BRONZE認証)
サイズ およそ幅84×奥行217×高さ244mm
OS Windows 10 Home(64bit)

設定を下げる必要はあるもののゲームはプレイ可能
ゲーム以外の用途でも十分活躍できる性能

 まずは「3DMark」(Version 2.20.7252)に結果からみていこう。さすがにゲーミングパソコンなどと比べると、Fire StrikeとTime Spyともにスコアは低めだが、Fire Strike“無印”で4000台のスコアを出している点は立派。Fire Strike“無印”は、1920×1080ドットでテストが行なわれるため、タイトル次第ではフルHDであればゲームがプレイできる可能性はありそうだ。

3DMarkの結果

 それでは、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレベンチマーク」のテスト結果を見てみよう。ここでは、標準品質(デスクトップPC)を選択して、ベンチマークを実行している。

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレベンチマーク」の結果

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレベンチマーク」のフレームレートの結果

 スクウェア・エニックスの指標では、スコア15000以上を最高評価としているが、さすがにSR-ar7-7660L/S7/W10はそこには届いていない。しかし、1600×900ドット以下の解像度であれば、その指標で「快適」とされるスコア8000以上を発揮しており、ハイエンドグラフィックスカードのような快適性まではいかないものの、SR-ar7-7660L/S7/W10でFFXIVをプレイすることは可能だ。

 続いて「ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス キャラクタークリエイト」に用意されているベンチマークを試してみた。ここでは、解像度を1920×1080ドットに固定し、オプションの簡易グラフィック設定から「中」「低」「最低」プリセットに変更してベンチマークを実行している。

「ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス キャラクタークリエイト」のベンチマークの結果

 セガが示す指標では、スコア10000以上が「快適な動作」とされている。SR-ar7-7660L/S7/W10は、最低プリセットでもそこまで達していないものの、1920×1080ドットでその指標では「標準的な動作」とされるスコア5000を上回っている点は立派。ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシスも、SR-ar7-7660L/S7/W10でプレイできそうだ。

 さらに「VALORANT」におけるパフォーマンスも確認しておこう。ここでは、解像度を1920×1080ドットに固定し、オプションから描画負荷が最大になるようにした最高設定と、最小にした最低設定の2つでゲームをプレイ。その間のフレームレートを「Frasp」(Version 3.5.99)で取得した。

「VALORANT」のフレームレート計測結果

 その結果だが、SR-ar7-7660L/S7/W10は最高設定でも常時80fpsを上回るパフォーマンスを発揮。描画設定を下げた最低設定では、最小フレームレートは137fpsまで向上し、コアなプレイヤーでも満足のいく結果が得られている。SR-ar7-7660L/S7/W10で、VALORANTは快適にプレイできるといってよいだろう。

 では、ゲーム以外のパフォーマンスもチェックしたい。まずは、「PCMark 10」(Version 2.1.2523)からだが、ここでは無償版でも利用できるPCMark 10“無印”のテストを実行している。

PCMark 10の結果

 その結果だが、総合スコアは6700ほどと良好で、とくにアプリケーションの起動やWebブラウジングのパフォーマンスを見るEssentialsで11000と高いスコアを発揮した。次いで、Productivityも10000以上とスコアが高く、SR-ar7-7660L/S7/W10でオフィスアプリケーションを快適に利用できそうだ。このあたりは、Ryzen 7 5700GのZen 3アーキテクチャを採用したCPU性能の高さが奏功した結果といえる。

 続いて、「FFmpeg」を用いたトランスコードに要する時間を測定してみた。今回用意した動画ファイルは、FFXIVを実際にプレイした長さが7分弱のもので、解像度は1920×1080ドット、フォーマットはMotionJPEGとなっている。これを、FFmpegを使ってH.264/AVCとH.265/HEVCのそれぞれにトランスコードし、要した時間を計測した。

FFmpegを用いたトランスコードに要する時間

 その結果だが、SR-ar7-7660L/S7/W10はH.264/AVCには10分ほどで作業が終了し、負荷の大きいH.265/HEVCでも24分ほどしか掛からなかった。このあたりは、先のPCMark 10と同様に、Ryzen 7 5700GのCPU性能の高さが時間短縮に繋がっていると捉えてよいだろう。

 最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)で、ストレージ性能を見ておこう。SR-ar7-7660L/S7/W10で搭載しているSSDはNVMeに対応しており、それゆえシーケンシャルアクセスは最大で2400MB/秒強と優秀だ。ランダムアクセスも、最大で580MB/秒ほどと高いパフォーマンスを発揮しており、実際にゲームをプレイしていても、ストレージの遅さを感じる場面はまったくなかった。

CrystalDiskMarkの結果

ライトゲーマーにオススメしたい1台
性能は高くコスパは抜群

小型で高性能なマシンがほしい人に最適

 SR-ar7-7660L/S7/W10は、さすがに高解像度かつ高設定で快適にゲームプレイができるほどの性能は備えていないものの、テスト結果から明らかなように、解像度や設定を下げたりすることで、ゲームをプレイすることは可能だ。とくに、VALORANTのような負荷が軽いゲームなら、フルHDでも十分快適にプレイできる性能を備えており、SR-ar7-7660L/S7/W10はは、これからゲームを始めてみたい人や、ちょっとゲームもしてみたいと考える人にうってつけの1台といえる。

 価格も13万7280円とお買い得感が高く、ゲーム以外の用途でも活躍できる性能があるので、コンパクトなパソコンを探しているのであれば、このSR-ar7-7660L/S7/W10はは、有力な選択肢といっていいだろう。

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