「聖剣伝説」シリーズ4作目のHDリマスター版
アクションRPG「聖剣伝説 Legend of Mana」を「Ryzen 7 PRO 4750G」で遊んでみた
2021年07月28日 11時00分更新
■ゲームタイトル:聖剣伝説 Legend of Mana
■メーカー名:スクウェア・エニックス
■価格情報:3520円
■公式サイト: https://www.jp.square-enix.com/seiken_lom/
スクウェア・エニックスは、アクションRPG「聖剣伝説 Legend of Mana」を6月24日に発売した(PC版は6月25日)。対応プラットフォームは、Nintendo Switch、PlayStation 4、そしてPC。PC用の最低環境は、CPUはAMD A8-7600以上/Intel Core i3-3240以上、GPUはAMD Radeon R7 240以上/NVIDIA Ge Force GTX 730以上、メモリーは4GB以上、空きストレージは13GB以上となっている。
本作は1999年にリリースされた「聖剣伝説」シリーズ4作目の「聖剣伝説 レジェンド オブ マナ」を、グラフィックの高解像度化、背景やUIの描き直しを実施した「HDリマスター版」。より美麗になったグラフィックで「ファ・ディール」の世界を冒険できる。まずは本作のレビューパートからお届けしよう。
「聖剣伝説」シリーズのテーマである「マナ」を巡る物語
900年前、「マナの樹」が焼け落ちた。マナの力は、魔法楽器、マナストーン、アーティファクトの中にだけ残され、知恵ある者たちはその力を奪い合った。数百年に渡る戦乱の時代を経て、マナの力が少しずつ弱まり、それを奪い合っていた者たちが消えてゆき、世界にようやく平和が訪れた。それ以来、人々はマナの力を求めることを恐れ、生きていた。そんな平穏な世界で、再びマナを巡る物語がスタートする。
(次ページ)装備、性能はまったく変わらない
真の意味でプレーヤーの分身となる主人公
本作には男主人公と女主人公が用意されている。プレーヤーはここでどちらかを選ぶことになるが、名前は自由に設定可能である。本作がちょっと変わっているのが、冒頭で主人公キャラクターの背景などがいっさい描かれないこと。それどころかゲーム中もいっさい言葉を発することはない。
ほかのキャラクターとの会話自体は存在するが、相槌すらなく、行動の選択のみがプレーヤーに委ねられる。つまり本作の物語のなかのキャラクターの感情、言葉はプレーヤー自身が「想像」することになる。主人公は真の意味でプレーヤーの分身となるわけだ。
「ランドメイク」システムを採用
プレーヤーの選択次第で物語が変化していく
本作で特徴的なのが「ランドメイク」システム。これはゲーム中で入手できる「アーティファクト」と呼ばれる工芸品を地図上に置くと、町や森、街道などが現われ、新たなストーリーが始まるというものだ。ゲーム開始時に地形は存在するが、地点はいっさい設定されていない。どのようにアーティファクトを置くかによって物語の流れが変化するのだ。スタート地点、アーティファクトの置き方は無数に存在する。プレーヤーごとに大きく異なる物語が紡がれていくわけだ。
戦闘システムもやり込み要素が満載。なにも考えずにテクニックだけでアクションパートを進めてもよいが、最初からジャンプ、ガード、ダッシュ、バックダッシュ、しゃがむなどのアクションアビリティが存在し、Xボタン、Aボタンにプレーヤーが自由に割り当てられる。また設定したアクションアビリティを使い込んでいくうちに、新たなものも習得できる。さらに必殺技も用意されており、バトルを重ねていくと新たな技をマスターできる。
Bボタンの「クイックアタック」、Yボタンの「パワーアタック」だけでも立ち回り次第でなんとかなるが、ステージボスを倒すためにはアクションアビリティと必殺技を織り交ぜて有利に戦いを進めていきたい。
1999年に発売されたゲームのシステムなので、序盤はちょっととっつきにくさを感じるかもしれない。しかし、あまり難しいことを考えずにゲームを始めてしまえば、意外とスムーズに冒険世界に没入できる。グラフィックの高解像度化により世界は生き生きと描かれているし、ゲーム中音楽もファンタジー世界の雰囲気を盛り上げてくれる。キャラクターのドット絵はちょっとレトロ感があるが、これはこれで「昭和」に確立された職人芸を見るようで逆に新鮮だ。3520円と比較的価格が手頃なので、未プレイな方にこそぜひ気軽に遊んでほしいリマスター版と言えよう。
4K解像度でも「Ryzen 7 PRO 4750G」で60fps張り付きでプレイ可能!
最後に「聖剣伝説 Legend of Mana」がAMDのプラットフォームでどのぐらい快適に動作するのかチェックしてみよう。今回のテストに用意したのは、CPUに「Ryzen 7 PRO 4750G」(8コア16スレッド)を搭載したデスクトップPC。GPUはCPU内蔵の「Radeon Graphics」のみで、ディスクリートGPUは使用しない。
グラフィック設定で変更できるのは表示方法と解像度だけなので、フルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)解像度のそれぞれで平均、最小、最大フレームレートを「MSI Afterburner」で計測した。
今回のPCには8コア16スレッドCPU「Ryzen 7 PRO 4750G」のみが搭載されており、ディスクリートGPUはあえてはずしているが、フルHD、WQHD、4Kで誤差以上のフレームレートの差は見受けられなかった。「聖剣伝説 Legend of Mana」をプレイするのであれば、4K解像度でもCPUのみのマシン構成で十分なパフォーマンスを得られると言える。
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