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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第275回

「HarmonyOS」がついにスマホに ファーウェイはソフトウェアベンダーに転身を図る!?

2021年06月10日 12時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII

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 ファーウェイがついに自社OS「Harmony OS」を搭載したスマートフォンを発表した。新バージョンの「HUAWEI Mate40」シリーズなどに搭載されて発売されるほか、スマートウオッチやタブレットでも動作するという。いよいよ自社OSを搭載したスマートフォンが船出を迎えた。

スマートフォンだけでなく、タブレットやスマートウォッチ、IoTでも動作するというHarmonyOS

ついに登場するHarmonyOSスマホ
本国では旧機種も含めてアップデート予定

 ファーウェイが2020年12月にベータ版を発表した「HarmonyOS 2 for Smartphone」だが、ついに搭載スマートフォンが発売を迎えた。今回リリースされるのは「HUAWEI Mate40 Pro」「HUAWEI Mate40E」、それにタブレット「HUAWEI MatePad Pro」、スマートウォッチ「HUAWEI WATCH 3」シリーズだ。

 ファーウェイはまた、約100機種のファーウェイ端末でHarmonyOS 2を動かせるようになることも発表した。ただし、対象は中国のみのようだ。

本国では古い機種に対してもアップデートを提供するようだ

 ファーウェイは1月に、年内に合計で3億台の端末にHarmonyOSがインストールされるという目標を打ち出している。このうちの2億台がファーウェイ端末、残る1億台は外部という試算だ。

グーグルの独自OS「Fuchsia」も1.0に
TizenはWearOSとの統合の道を歩む

 HarmonyOSの歴史は随分昔にさかのぼれるようだが、2019年に「HarmonyOS」として公表してからの流れは、米政府との関係抜きには語れない。Android(AOSP)は利用できても「Google Mobile Services(GMS)」は利用できない。そこで「Huawei Mobile Services(HMS)」を立ち上げ、アプリストア「AppGallery」などのエコシステムを育ている。

 ファーウェイが語るところによると、現在300以上のアプリとサービスパートナーが参加しており、開発者は50万人、ハードウェアパートナーは約1000に達しているという。AppGalleryの月間アクティブユーザーは5億4000万としている。

 その上での、HarmonyOS for Smartphoneのローンチとなる。

 実はこの1ヵ月、HarmonyOS以外にも面白い動きが2つあった。1つ目は、グーグルが開発を進めている独自OS「Fuchsia」がバージョン1.0となったこと。Googleのスマートディスプレイ「Nest Hub」の第一世代向けに配信を開始した。

 2つ目は、サムスンが中心となって進めていた「Tizen」が、グーグルの「WearOS」に統合すると発表されたことだ。

 スマートフォンのOSといえば、iOSとAndroidの2強状態が続いている。この14年間、古くはオープンソース化で挽回を図った「Symbian」、Nokia/Microsoftが進めた「Windows Phone」、ブラウザーからスマートフォンOSへの展開を狙った「Firefox OS」、あるいはLinuxディストリビューション「Ubuntu」のCanonicalが進めたスマートフォン向け「Ubuntu Touch」などが登場した。Ubuntu Touchは現在、UBportsのコミュニティによりメンテナンスが続いているが、それ以外は消えていった。

 TizenがWearOSに吸収されるとなれば、活発なのはJollaの「Sailfish OS」(NokiaとIntelの「MeeGo」の流れを汲む)ぐらいかもしれない。

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