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高い質感と細やかな設計で、満足感は抜群

2000円超えの高級歯ブラシ。Oral-B「オーラル B ClicFIT」はどこがすごい?

2021年06月04日 18時00分更新

文● 貝塚/ASCII

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箱を開けると、本体がシンプルに納められている

まるでスマートフォンを購入した時のような高揚感

 製品を試す機会を得たので、その使用感をレポートしたい。

 箱を開封すると、本体がスポンジ状の台座にすっきりと収められていて、新しいスマートフォンを購入したときと同じような気分を味わえる。

専用マグネットホルダーを同梱

 本体のほかに、専用のマグネットホルダーを同梱する。マグネットホルダーは両面テープで壁などに取り付けられ、マグネットで本体を保持する仕様だ。

洗面所の壁などに貼り付けて、本体をマグネットで保持できる

 洗面所は、化粧水や乳液、洗顔料や洗顔用ネット、ヘアワックス、ヘアブラシやドライヤーなどでスペースが不足しがちだ。さりげない付属品ではあるが、省スペース化に大いに貢献してくれるだろう。

Oral-B by Braunの電動歯ブラシ「オーラルB iO9」と大きさを比較

薬局などでもよく見かける「GUM デンタルブラシ」と比較。やや大きめだが、大き過ぎるというほどではない

 大きさとしては、ごく一般的な歯ブラシと比較すれば、やや大きめに感じるものの、特別大きいというほどではない。もちろん、電動歯ブラシと比較すれば、かなり小さい。

 そして肝心の磨き心地だが、端的に言えば、すごくいい。

 まず、大きめのカーブが歯のカーブにピッタリと密着するので、直線的なブラシを持つ普通の歯ブラシなら数回のストロークが必要なところが、一回のストロークで済んでしまうような感覚がある。

斜めに角度をつけた「クロスアクションブラシ」と、中央部のX字状の特殊毛「X フィラメント」がきれいに磨ける秘密だ

 またクロスアクションブラシがかなり効いていて、歯の表面を磨いているのに、同時に歯と歯の隙間に毛先が入り込んでくれる。

 また、先端部がやや尖ったような形状になっているので、奥歯と奥歯の隙間など、より丁寧に磨きたいポイントにも届きやすい。

 そして、ハンドルは保持しやすく、サラサラとした表面は手に心地よい。道具としての面白味や楽しさが感じられて、持ち物にこだわるタイプの人なら、この感触だけでも、価格分の満足感が得られそうだ。

握りやすいハンドルと、歯にぴったり沿うブラシヘッドを実感
歯磨きの時間がちょっと贅沢に、楽しくなる

 まとめれば、オーラル B ClicFITは、一般的な歯ブラシを圧倒的に凌駕する質感の高さや、作り込みの細かさ、そして優れた設計のブラシヘッドが感じられる、満足感の高い製品だ。

 仮に、これが5000円や1万円だったら、絶賛はできないが、素材として多くのプラスチックより高価な金属を使用して、ハンドルとブラシをしっかりと固定するために、特殊な機構を組み込んでいるといったポイントを見れば、実売で2400円という価格は適正に思える。

 確かに、普通の歯ブラシなら1年分が買えてしまう価格……と考えると、歯ブラシとして高価なことには違いないが、替えブラシは2個で1500円ほどだから、1個あたり750円。さらに1つの替えブラシは3ヵ月ほど使用できるので、ひと月のコストは250円になる。アイスコーヒーを1回我慢すればまかなえる金額だ。

 はじめに挙げた例のように、製品としての性質は、ヘッド交換式のカミソリに近いと思う。そして使ってみた感激の度合いとしては、「いつもの800円のシャンプーでなく、2500円のシャンプーを使ってみたら、髪がまとまりやすくなった」といった感触に近い。

 以前のように気軽に外出することが難しい中、「日常生活の中にちょっとした贅沢と快適さを取り入れよう」という気持ちで買う製品として、これほど面白いものはない。

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