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週替わりギークス 第210回

お仕事悩み、一緒に考えます。

28歳。営業から企画に移ったものの、使えない自分にモヤモヤ……。

2021年06月19日 12時00分更新

文● 正能茉優

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副業や働き方に関する、お悩みにお答えします!

 「副業したいけど、時間がない」「第二新卒・30代で、転職するかどうか迷っている」など、副業や仕事に関するお悩みやご相談ありませんか? 大学時代に立ち上げたハピキラFACTORYの社長で、パーソルキャリアの会社員でもある正能茉優さんが、皆さんのお悩みにお答えします!

●社内の職種転換でお悩みの方へ

 ASCII読者の皆さん、こんにちは!正能茉優です。
 今月も、パーソルキャリアの新規事業企画、ハピキラFACTORYの代表、そして慶應義塾大学大学院の特任助教と、3つのお仕事をしています。

 さて、この連載「お仕事悩み、一緒に考えます。」では、今月も、読者の皆さまからいただいたお仕事に関するお悩みについて、一緒に考えていきます。

 今月のテーマは、「社内での職種転換」について。
 長年やってきた営業の仕事をやめ、企画として頑張り始めた28歳の男性からお便りをいただきました。

営業から、企画になりました。

 正能さん、こんにちは。私は今、事業会社に勤める28歳です。

 3ヵ月ほど前に、社内の職種転換制度を使って、営業職から企画職に職種を変え、現在は企画の仕事をしております。
 “業種を変えての転職”はたまに聞きますが、“職種を変えての転職”はなかなか難しく、それでもどうしても企画の仕事をやってみたくて、社内にあった職種転換制度を使って異動したという経緯です。

 企画の仕事を始めて3ヵ月が経ち、少しずつ業務には慣れてきましたが、やはり営業時代に比べると仕事がスムーズにいっていないように思えて、モヤモヤします。

 具体的には「営業時代のやり方でやろうとすると、うまくいかないことがある」という感じです。
 例えば、営業時代には「何か連絡があったら、すぐに返す」ことこそ正義でしたが、今は「よく考えて、返す」ことの方が大事だったりします。ただ、「よく考える」中でもスピードも求められる時もあったりして、どうしたらうまくいくのかわからなくなってきてしまいました。

 正能さんは、長年企画の仕事をされていると思うのですが、企画だからこその仕事のやり方のコツってあったりしますか?
 どうにか、このモヤモヤから抜け出したいです。
 (ヨウイチさん・28歳・化粧品会社・企画職)

「褒められポイント」は、職種によって異なる。

 お便りありがとうございます!
 そして、まずは、企画職への職種転換、おめでとうございます。

 私が勤める会社にも、職種を超えて社内転職できる制度があり、同じ企画チームで働いているメンバーの中には、元営業職のメンバーも複数います。
 そして、ヨウイチさんと同じように、営業時代とは違う仕事のやり方に、四苦八苦して奮闘している様子も目にします。

 そんな彼ら・彼女らの様子を見ていて思うのは、職種によって「褒められポイント」は違うのだなあ……ということ。

 例えば営業職だったら、お客様が何よりも大切なので、そのお客様のネガティブなことをいち早く解消・解決したり、そのお客様にとってポジティブなことをいち早く提案・提供したりすることが「褒められポイント」になります。例えると、卓球のラリーみたいなイメージです。

 一方の企画職は、滞りなくやり遂げて、ことなきを得ることが大切なので、もう少し中長期的な目線を踏まえて、今適切に考えられること・動けることが「褒められポイント」になります。こちらは市民マラソンですかね。

 で、難しいのは、卓球のラリーを「うまくやる」ことと、市民マラソンを「うまくやる」ことは、全く違うということなんです。

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