いま聴きたいオーディオ! 最新ポータブル&ハイエンド事情を知る 第20回
みずみずしい透明感と適度なゆるさを兼ね備えた音も魅力的
オールラウンドという言葉がふさわしい、ティアックの万能DAC「UD-701N」
2021年05月24日 17時00分更新
いま必要とする機能は、おそらくすべて揃ったUSB DAC
クオリティが伴った一体型オーディオは魅力的な選択肢だ。ただ、オールインワンと言っても、必要な機能を完全に網羅できる機種を探すのは意外に難しい。デジタルのフォーマットは日々進化する状況で、CDが掛かればとりあえずOKという時代ではない。どうしても「少し足りない部分」が生じてしまう。
かつてのCDレシーバーのようにシンプルな選択肢は意外と少ないのだ。しかし、幸運なことにこれ1台あればとりあえず不満はないと感じられる機種が出た。ティアックの「UD-701N」である。TEACが10年ほど進めているReferenceシリーズの最上位機種で、シリーズとしては初のフルサイズ筐体を採用した機種である。UDシリーズは、USB DAC兼ヘッドホンアンプだが、Nが示すようにLAN内のメディアサーバーに保存した音源のネットワーク再生にも対応する。
Referenceシリーズというと、A4サイズのフットプリントで価格も比較的リーズナブルに抑えた500シリーズがある。いずれも多機能をコンパクトな筐体に詰め込んだ機種である。例えば、USB DAC/ヘッドホンアンプ内蔵の「UD-505」、もしくはネットワーク再生にも対応した「NT-505」があった。
UD-701Nは、これよりも大型の筐体で価格もアップしてしまうが、設計やコストに余裕が出るぶん、機能が豊富で音質面での配慮も万全な機種となっている。また、幅はあるが、薄型でなるべく奥行きをとらないデザインにもなっている。テレビ下など限られたリビングのスペースにもマッチするサイズ感となっている。
つまり、設置しやすさと、これ1台でなんでもこなしたいというニーズにばっちり答えてくれる機種である。これで音がいいならいうことなしだ。ぜひ聴きたいと思ったので、機材の貸出を依頼してみた。

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