このページの本文へ

日本初・加賀市のe-Residency(電子市民)プロジェクトにxIDが参画

xID
2021年05月14日

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

xID
市の官民サービスを世界に開放、温泉×リモートワークも後押し

マイナンバーカードを活用したデジタルIDソリューション「xID(クロスアイディー)」を提供するxID株式会社(本社:東京都千代田区、CEO:日下光、以下「当社」)は、石川県加賀市が推進する「e-加賀市民制度(加賀版e-Residency)」に連携事業者として参画することを発表します。 「電子市民」というカテゴリーを新たに設けて官民の様々なサービスを提供するe-加賀市民制度を通して、より多くの人々に加賀市の魅力をオンライン・オフライン両面から届け、デジタルノマドや移住検討者の増加を目指します。提供開始は2021年度中予定です。





■「e-加賀市民(加賀版e-Residency)」が“開放”する加賀市の可能性


利用者はe-加賀市民になることで、例えば以下のようなサービスを受けられるように検討しています。

滞在日数に応じて、加賀市往来時の宿泊費等を支援
市民のみを対象としていたセミオンデマンドタクシーの利用
移住体験プログラムの優先提供
市の施設であるコワーキングスペースや会議室を無償貸出し
移住時における手続きのワンストップ支援
法人設立時の手続きを市が支援

※名称・施策は全て予定であり、今後、追加・変更する可能性がございます



e-加賀市民になると、まずオンライン上で、加賀市のデジタルサービスにアクセスすることが可能になります。

例えば、市の政策決定のための電子投票システムを用いた意向調査に参加できたり、実際に加賀市に訪問する際に、一定の滞在日数を超える場合に限って、加賀市に滞在時の移動や宿泊費等の支援を受けたりすることができます。また、加賀市が運営しているコワーキングスペースを無料で使用することができるなど、日中は仕事に集中、夜は各温泉街にある総湯を利用することで、心身共に快適な環境で仕事を進めることができます。

中期滞在を通じて加賀市の魅力を見出だし、移住や拠点化を検討するe-加賀市民には、移住体験プログラムや、お試し居住体験、補助金の交付などのプログラムを提供し、移住に向けた支援を行います。移住の際には、引っ越しワンストップサービスと連携して必要な手続きを最小限にし、引っ越しにまつわるあらゆる「面倒」を解消するべく支援していく方針です。

主な利用者としては、デジタルを活用することで、国内外のリモートワーカーやノマドワーカーといった、場所に制約を受けない働き方を実現している人々を想定しています。申請料・利用料は今後発表予定です。

e-加賀市民制度(加賀版e-Residency)に関する詳細は、加賀市発表のプレスリリースをご参照ください。

■ID基盤としてxIDが採用

当社は本施策の推進において、戦略策定の支援、ID基盤の提供、システム・サービス開発の支援等の役割を担います。



e-加賀市民になるための申請や、補助金の交付申請においては、なりすましや多重登録を防ぐために、「xID」を用いて本人確認や電子署名、e-加賀市民認証等の機能を提供。また重複のないIDであるxIDの特性を活用し、市内外の民間サービスとのデータ提携も期待されます。例えば、宿泊台帳などの記録と連携することによって、訪問回数や滞在日数に応じて利用サービスの優遇を受けられる、といったデータ連携による新たな付加価値の提供が実現可能です。

これらの申請は全て電子上で行うことを想定しており、既に市民に対して提供している「行かない・書かない・待たないサービス」のコンセプトを体験することができます。

システム基盤としては、e-Residency申請プラットフォームや、e-Residency API、加賀電子住民基本台帳等の開発が予定されています。

■加賀市だからこそできるe-加賀市民制度へ

当社は2019年と加賀市と連携協定を締結し、これまで電子申請や電子投票システムの開発を共同で進めてきました。2021年3月には139の電子申請メニューを提供開始するなど、加賀市は既にマイナンバーカードを活用したデジタルサービスの提供を全国の自治体でもいち早く開始しています。e-加賀市民制度の展開にあたっても、既に市民向けに開発・提供しているサービスを基軸としているため、全てのサービスをゼロから構築する必要がありません。この点において、加賀市の強みを活かす制度と言えます。

今後は2021年夏以降を目処にウェブサイトを公開し、事前登録者や市内外の連携事業者を募集する予定です。


■xID株式会社について

xID株式会社は「信用コストの低いデジタル社会を実現する」をミッションとして掲げ、マイナンバーカードを活用したデジタルIDソリューションを中心に、次世代の事業モデルをパートナーと共に創出するGovTech企業です。情報のフェアな透明性を担保し、データ・個人・企業・政府の信頼性が高い社会をデジタルIDを通して創出していきます。
xID株式会社公式ウェブサイト:https://xid.inc

■加賀市について

石川県南西部に位置し、大日山(標高1,368m)に源を発する大聖寺川・動橋川が日本海に注ぎ、森や水など豊かな自然に恵まれた地域。全国有数の温泉地であり、山代温泉、山中温泉、片山津温泉の加賀温泉郷が有名で、毎年約200万人の観光客が訪れています。日本を代表する器である「山中漆器」や「九谷焼」はこの地から誕生しました。加賀市は行政のデジタル化にも力を入れており、2018年には「ブロックチェーン都市宣言」、2019年にはxID株式会社と「次世代電子行政の実現に向けた連携協定締結」を発表しています。2020年には「加賀市スマートシティ宣言」を行うとともに、「スマートシティ加賀構想」を策定し、持続可能な地域を目指すSDGs未来都市に認定されました。2021年には「スマートシティ加賀推進計画」を策定しています。

■デジタルIDソリューション・xIDについて

『xID』は、マイナンバーカードと連携することで、より手軽に本人認証ができるデジタルIDアプリです。初回登録時にマイナンバーカードに格納されている基本4情報(氏名、住所、性別、生年月日)をスマートフォンのNFC経由で読み取り、公的個人認証*によってマイナンバーカードとxIDを紐付けます。その後、連携するオンラインサービスのログイン用の暗証番号と電子署名用の暗証番号を設定し、利用時に認証・電子署名することで本人確認を完結し、さまざまなオンラインサービスの安全な利用を実現します。


■本件に関するお問い合わせ

xIDお問い合わせ窓口:https://xid.inc/contact-us



カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン