ゲーミングの基本に立ち返ったマザーボード
自作PCのパーツはコストを抑えたい、でも安定・高性能なマザーボードが欲しい。相反するニーズの落としどころがMAG Z590 TORPEDOだ
先にも紹介したとおりM.2スロットは3基。最上段はCPU直結で、これを利用できるのは第11世代Coreプロセッサとの組み合わせ時のみだ。PCI Express x16スロットのように、搭載するCPUでPCI Express 4.0/3.0が切り換わる仕組みではないので要注意。第11世代Coreは現在i9/i7/i5がリリースされており、Core i3は第10世代Coreのままだ。#2と#3はチップセット側接続のPCI Express 3.0 x4またはSerial ATA 3.0で利用できるスロット。
Serial ATA 3.0は6ポートで、4ポートが右側面の水平ポート、2ポートは下部の垂直ポート。4ポート側はPCB基板をカットし見た目のアクセントを加えている。
ゲーミングと言えばLEDもシンプルだが搭載している。LEDを搭載しているのはチップセットヒートシンクの下辺。1カ所だけなのでそこまで自己主張が強いわけではなく、もちろんOFFにすることもできる。カラーリングが魅力の製品なので、ハデな色で発光させるよりも、大人しめにホワイト発光させるくらいがちょうどよい印象だ。そのほかLED機器向けのヘッダーを備えており、Mystic Lihghtから制御できる。
さて、今回の製品の検証には第11世代CoreのIntel Core i5-11400を組み合わせている。これがエントリーゲーミングPCにはかなりよい選択ではないかという印象だった。まず、Core i5-11400はPCI Express 4.0が利用可能かつ第11世代Core i5の中では下位モデルにあたり実売価格も2万6000円前後で安い。より安価でiGPU非搭載のCore i5-11400Fもあるが、万が一のトラブルをiGPUの存在によってカバーする意味で、これから自作PCを始める方、パーツストックを最小限にしたい方にオススメできる。また、Core i5-11400は6コア12スレッド対応なので(ストリーミング配信などを考慮しない)ゲーム単体でのプレイには十分である。
そのほかにも、リテールクーラーが付属するためこの部分のコストも抑えられ、TDP 65W枠の中でもより低クロックのCore i5-11400はリテールクーラーとの組み合わせでも非常に静かだった。
今の時代にマッチしたゲーミングの基本に立ち返ったマザーボード
このようにMAG Z590 TORPEDOはエントリーゲーミングユーザーに対して、ゲーミングに必要な機能を備えつつコストも抑えた製品に仕上がっている。おりしもビデオカードが高騰している現在、ビデオカードのためにマザーボードなどそのほかのパーツのコストを抑えたいニーズが高まっている。ただしゲームをプレイするなら安定したマザーボードがよい。そうした相反するニーズの落としどころがMAG Z590 TORPEDOなのかもしれない。
加えてMAG Z590 TORPEDOはネイビーカラーも製品購入の決め手だ。まだほかに同様のカラーリングのマザーボードはない。唯一無二の存在であるところもMAG Z590 TORPEDOのよさと言えるだろう。
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