ゲーミングの基本に立ち返ったマザーボード

自作PCのパーツはコストを抑えたい、でも安定・高性能なマザーボードが欲しい。相反するニーズの落としどころがMAG Z590 TORPEDOだ

文●石川ひさよし

提供: エムエスアイコンピュータージャパン

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14+2+1フェーズのゲーミング向け電源設計

 電源回路は、兄弟モデルのMAG Z590 TOMAHAWK WIFIも同じものを採用していると見られる。14+2+1フェーズという構成で、いわゆるスタンダードマザーボードのエントリークラスとは異なり、より高い安定性を求めたゲーミングエントリー仕様と言えるだろう。

14+2+1フェーズの電源回路。これにMSIのミドルレンジモデルではおなじみの超大型VRMヒートシンク(セパレートタイプ)を組み合わせている

CPU電源端子は8+4ピンなので最上位CPUのブーストも余裕で動作させることができる。ただしOC用途には8+8ピン搭載モデルのほうがよいだろう

 PWMコントローラはRenesas「ISL69269」。ソケット左上部分に斜め45度に実装されていた。このPWMコントローラチップのほかにも、本製品では斜めに実装されているものがいくつかある。おそらくは等長配線など何かしらのメリットがあるのだろう。MOSFETは米ON Semiconductor「NCP252160」。60A対応品だ。ミドルレンジゾーンで採用例が見られるチップ構成だ。

PWMコントローラはRenesas「ISL69269」

60A対応のON Semiconductor「NCP252160」MOSFET

 また、グラフィックスカードにPCI Express経由で供給する電力を安定化させるため、マザーボード上にもPCI Express 6ピン補助電源コネクタを搭載している。これまでなら比較的上位のモデルにこうした仕組みが搭載されていた例があるが、エントリーゲーマー向けのMAG Z590 TORPEDOにも搭載されているというのは心強い。

マザーボード上にPCI Express 6ピン補助電源端子を備え、PCI Expressバス経由でのビデオカードへの供給電力を安定化させている。その上にはLEDのON/OFFを強制的に行なうスイッチも搭載

 インターフェースも充実している。Intel Z590マザーボードなので20GbpsのUSB 3.2 Gen2x2 Type-Cをバックパネルに搭載しており、その上には10GbpsのUSB 3.2 Gen2 Type-Aも1ポートある。マザーボード上に目を移せばフロント用のUSB 3.2 Gen2 Type-Cヘッダーも搭載している。

バックパネルはUSBが豊富で、デュアルLANもあり不足を感じない。機能毎にゾーン分けされており、目の届かない所に設置しても感覚で抜き差ししやすかった

リアにはUSB 3.2 Gen2x2(20Gbps)のType-C

フロントにはUSB 3.2 Gen2(10Gbps) Type-Cヘッダーを備える

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