デルタモータースポーツ 田中延男代表コメント
悔しいですね。結果についてどうこう言うつもりはないですし、これもレースなので仕方がないところがありますが、できれば最後までドライバーに走らせてあげたかったですね。最後まで走り切らないと、クルマの開発が十分にできない部分もありますし、何より最後まで勝負して負けた方が気持ちいいですね。そこから、次に向けてクルマをどうしていくか考えるというふうになります。ちょっと今回は……仕方ないかなと思います。
41号車は、スタートしてすぐはペースが良くなかったんですけど、徐々にラップタイムを刻んでいました。このクルマは実績はあるので、安心感は違いますね。その点で39号車は木曜日がシェイクダウンで、ロングランもできていない状態でしたが、乗り手も経験のあるコンビですし、金曜日以降は速さを見せることができたと思います。私は39号車に入らないで、どちらかと言うと任せている状態で、41号車の方が新人ばかりなので、こっちをフォローしていました。
次戦のSUGOは昨年勝っていますし、2連覇というのが最低限の目標になってきます。そこはしっかりと獲らないとなと思っています。我々の今後に期待してください。
39号車 冨林勇佑選手コメント
ハンコックタイヤでのウェットはどのチームも初めてという中で、タイヤがどこまで持つのか分からないというところもありましたが、最初に行った大島選手がうまくやってくれました。そこから自分に変わって、52号車の後ろでピットアウトしましたが、雨量もすごくてコース上に川がいくつもできている状態でした。最初はついていくのは厳しかったんですけど、SC導入とかにも助けられて、そこまで大きく差がほとんどつかないまま粘ることができました。雨量が少なくなったら、こっちに分があったので、そこでうまくオーバーテイクできました。
今回はドライも調子が良かったですし、ウェットでも調子が良かった勝てるレースでしたが、運というかピットストップの兼ね合いで2位になりました。ただ、運がなかった中でも、2位で終われたのはポジティブなことだと思います。ここより悪くなることはないと思うので、次回以降は優勝争いができると思っています。悔しいですけど、良いレースだったかなと思います。
39号車 大島和也選手
木曜日がシェイクダウンということで問題も色々出ていたんですけど、チームの皆さんが頑張って問題を解決してくださったので、金曜日からはすごく良いペースでドライコンディションを走れました。タイムタイムアタック想定のラップでも良いタイムが出ていたので、(決勝も)ドライだったら、かなり良い順位になるかなと思っていました。ただ決勝はウェットになってしまって、不安もありましたけど、良いペースで走ることができました。最後はピットストップの関係で2位になってしまいましたが、開幕戦から2位という結果を残せたのは良かったとは思います。
次回のSUGOは2グループに分けてのレースで、今年からST-3クラスはGr.2でレースをすることになります。今までは自分たちが(グループの中で)一番遅いクラスだったんですけど、今度は自分たちが一番速いクラスになって、ST-4、ST-5クラスとの混走の中でレースをしていくかが重要になると思います。そのあたりをうまくコントロールして、戦いたいなと思います。SUGOは昨年も優勝している相性の良いサーキットなので、そのままのイメージで臨みたいなと思っています。
41号車 庄司雄磨選手
今回はレースウィークを通してクルマに問題があって、大きくセッティングを変更して決勝に臨みました。赤旗で途中終了になってしまったのは、今後に向けてのデータ収集が十分にできなかった部分もあるので、ちょっと残念だったなと思います。
でも、予選から決勝にかけて大きく変えたことに対しては、すごく良い方向にいっているので、次のSUGOには、このまま持ち込みでいけると思います。これをベースに、より速くするセッティングというのを煮詰めていけるようにしたいです。
スーパー耐久のレースクイーンたち

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