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リホストから“リアーキテクチャ”へ進化、Javaマイクロサービス/クラウドコンテナへの移行を可能に

ティーマックス、メインフレーム移行の新製品「OpenFrame 21」発表

2021年04月07日 11時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 メインフレームのリホストソリューションやデータベース製品「Tibero」などのミドルウェアを提供する日本ティーマックスソフト(ティーマックス)は2021年4月7日、新製品「OpenFrame 21」を発表した。リホストソリューション「OpenFrame」シリーズの新製品となるが、レガシーアプリケーションやデータをコンテナベースのJavaマイクロサービスアーキテクチャ(MSA)に適した形に自動変換する“リアーキテクチャソリューション”に進化している。5月28日より提供開始。

日本ティーマックスソフト(TmaxSoft)新製品「OpenFrame 21」の主な特徴

日本ティーマックスソフト 代表取締役社長の早水光祥氏、TmaxSoft本社の製品&ソリューション最高責任者で日本法人副社長も務める羅鍾弼(ら・じょんぴる)氏

 同社の旗艦製品の1つであるOpenFrame(最新バージョンはOpenFrame 7)は、メインフレームからオープン系へのリホスト/リプラットフォームソリューションとして、国内でも大手企業を中心とする20以上の導入実績を持つ。一方で今回発表したOpenFrame 21は、Javaマイクロサービスへのリアーキテクチャソリューションとして、メインフレームのクラウドコンテナ環境へのマイグレーションによるアプリケーションのモダナイズを支援するものと位置づけられている(そのため現行のOpenFrame 7も引き続き提供)。

OpenFrameシリーズの全体像

 OpenFrame 21では新たに、Webアプリケーションサーバー、フレームワーク、モニタリングシステムを含む統合ミドルウェアプラットフォーム「ハイパーフレーム(HyperFrame)」を組み込んでいる。このハイパーフレームはオープンソースの標準技術に基づき構成されており、任意のクラウドプラットフォームに展開することができ、またマイクロサービスの運用も容易にするとしている。

統合ミドルウェアプラットフォーム「ハイパーフレーム」の概要

 また、アプリケーションのソースコードをマイクロサービスアーキテクチャベースのJavaフレームワーク向けに最適化されたコードに変換する機能も新たに搭載した。この機能を利用することで、基本的には1つのレガシーアプリケーションソースコードが4種類のオブジェクト(サービスオブジェクト/ビジネスオブジェクト/システムランタイムサービス/データオブジェクト)に変換され、1つのWebサービスユニットになる。

 レガシーアプリケーション/データ/リソースの分析やマイグレーションの作業は「OpenFrame T-Up」機能により自動化される。この機能はCOBOLレガシーアセットの分析を行ってレポートを出力する「OFMiner」と、アセットの自動変換機能「OFMigrator」で構成される。

 そのほか、WebベースのIDE(開発環境)である「HyperStudio」、統合運用管理環境である「OFManager Cloud」なども提供する。こうしたOpenFrame 21の機能を活用し、リアーキテクチャを進めることで「メインフレームの維持・運用費から従来の50%以上削減を実現する」と発表している。

レガシーアセットの分析/移行自動化機能「OpenFrame T-Up」の概要

 TmaxSoft本社の製品&ソリューション最高責任者である羅鍾弼氏は、OpenFrame 21でレガシーシステムのリアーキテクチャを図ることにより、これまでのリホストで得られたメインフレーム保守運用コスト削減のメリットだけでなく、たとえば基幹システムデータのAI分析といった新たな活用、デジタルトランスフォーメーション(DX)に進むことができると語る。なお、現行製品のOpenFrame 7によるリホストとOpenFrame 21によるリアーキテクチャをハイブリッドで組み合わせ、部分的なマイクロサービスアーキテクチャへの移行や、より安全な移行を実現できると説明した。

 また、日本ティーマックスソフト 代表取締役社長の早水光祥氏は、経済産業省が発表したいわゆる“2025年の崖”DXレポートでも指摘されていたように、企業ではメインフレームの保守運用にかかる負担が大きな負債となっていることを説明。メインフレームのリホストにより、そうした状況からの脱却を目指す金融や製造、流通などの企業から、OpenFrameシリーズに対する引き合いは現在、非常に強まっていると述べた。

リホスト+リアーキテクチャを組み合わせ、部分的なマイクロサービスアーキテクチャへの移行や、より安全なリアーキテクチャも可能だとしている

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