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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第138回

アップルがHomePodの製造を終える一方、アマゾンとグーグルのスマートスピーカーはどう進化したか

2021年04月02日 09時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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●進化するスマートスピーカー

 アップルはHomePodを「ホームオーディオ」というカテゴリにして、他のスマートスピーカーとは異なる点をマーケティング的に強調しようとしていました。確かに手に入れればその違いは分かりますが、購入時点での価格の高さと、カタログ上の機能の比較から、スマートスピーカーと並べられてしまい、アップルの目論見は外れた、と見るべきでしょう。その結果がHomePodの製造終了と、HomePod miniへの集中だったわけです。

 そのスマートスピーカーに視野を広げると、様々なことが起きています。少し歴史をひもといていきましょう。

 スマートスピーカーは音声デバイスとして登場しましたが、筆者も自宅内で使っていて圧倒的に便利なのは、ディスプレー付きの製品です。特にAmazon Echo Show。日本では2018年に10インチモデルが初めて登場しましたが、筆者は米国で7インチの初代モデルを使っており、キッチンのヒーローとなっています。

 料理中、タイマーを複数設定したり、クックパッドのレシピを素早く見つけてもう1品、みたいな使い方が便利で、料理中にYouTubeで音楽を聴いたり、Apple Musicのプレイリストを聞いたりと、家にいるときには基本的にEcho Showに話しかけている状態。

 現在は5インチ、8インチ、10インチの画面付きモデルがそろっています。5インチの画面付きモデルが、HomePod miniと同じ1万円という価格設定です。また、HomePod miniの半額の価格帯のEcho Dotは平べったい円柱形から球体へとデザインが変わり、1000円追加すればメッシュの内側に時計表示ができるモデルも投入されました。ワンルームやベッドルームに最適な製品と言えます。

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